伝統への回帰、いまふたたび注目を集める紀州の匠の技術。【和歌山県】|PR|

紀州徳川の城下町として、また高野山や熊野三山などの文化がいまなお色濃く反映される和歌山。そんな土地柄で培われた工芸品の技術は、ともすれば地元和歌山の人ですら気付いていない魅力に溢れています。ここではそんな紀州の古くから受け継がれる工芸品や産物を紹介します。

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古く、美しい街並みとともに
暮らしに受け継がれる伝統美

紀州漆器

紀州漆器2

手に取るとその軽さに驚く。伝統の技法が生み出す独特の艶は大変素晴らしく、いつまでも眺めていたい気持ちになります。

海南市の北西部にある黒江地区。いまなお伝統的な家屋が現存し、その景観の美しさを求めて訪れる人も多くいる観光スポットでもあります。ここは「紀州漆器」と呼ばれる漆器の生産が古くから盛んであり、会津・輪島と並ぶ漆器の三大生産地でもあります。

紀州漆器(メダル) (2)

2015年に開催された「紀の国わかやま国体・大会」。入賞者に送られるメダルにも紀州漆器の技術が詰まっています。(写真はわかやま大会のもの)

室町時代、紀州木地師によって渋地椀が作られたのが紀州漆器の起源であると言われています。一方で、根来寺(岩出市)の僧侶から始まったとされる根来塗りは黒漆で下塗りをし、その上に朱漆を塗ったところ、未熟練の僧侶の手によったものであるため、使用中自然に表面の朱漆が磨滅して下塗りの黒漆がところどころ露出し、それがかえって趣あるものとして喜ばれ、紀州漆器の代表的な技法として今日まで伝えられています。

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黒江地区には現在もこのような建物が残されている。

取材協力:紀州漆器協同組合

長く使うほどその価値を実感できる
江戸時代から培われた職人のなせる技

棕櫚箒(しゅろほうき)

しゅろほうき

販売できる棕櫚箒を作れる職人になるまでには数年の下積みを経験し、認められた職人のみでしか棕櫚箒の生産は行わないなど、 伝統の棕櫚箒づくりにこだわりを持ち、“最高級”の箒を作り続けています。

棕櫚(しゅろ)はひと昔まえまで日本の家庭で一般的に使用され、箒(ほうき)やたわしの素材として馴染み深いものです。適度に油分を含んだ素材は、耐水性、弾力性、耐久性に優れ、丁寧に使いさえすれば20~30年は使えるという優れ物なのです。海南市にある「山本勝之助商店」、こちらで扱われる棕櫚箒は原材料を除き、製造の工程を紀州の職人の手作りで行っています。完成した箒は芸術品と言える美しさをも兼ね備えており、家電製品では味わえない感動があります。

 

しゅろほうき2
ほうきと言えば畳なのでは?と思うかもしれません。しかしながら棕櫚の繊維は特性として、小さなホコリを吸着し、舞い上がらずにとることが出来るとの事。また、繊維自体に油分があるので、艶(つや)を出す効果も有ります。つまりはフローリングや階段のお掃除にも向いている、と言えるのです。

 

しゅろほうき勝之助商店

国の登録有形文化財にも指定されている山本勝之助商店の母屋。江戸末期に建てられたもので、明治期に増築したほかは、ほぼ当時のたたずまいを残している大変貴重な建物です。

海南市にある「山本勝之助商店」。‘かねいち’の屋号で親しまれるこの店は、創業者である山本勝之助が明治に創業した山物(さんぶつ)屋です。山物屋とはその名の通り山のものを扱う商売の事で、野上谷(現在の紀美野町~海南市の山麓)で生産されていた山椒や棕櫚製品の販売を手掛けていました。現在も商店はほぼ当時の姿のまま残されており、国の登録有形文化財に指定されています。

取材協力:山本勝之助商店

 

吸いつくような摺り心地が
書道家たちの心を惹きつける

那智黒硯

那智黒硯(完成品)

山口光峯さんが「癒し」というテーマにこだわった手づくり硯「曼荼羅の径(みち)」。美しいオーバルを描くこの硯は、見た目だけでなくその〝摺り心地”が他と比べて全く違うと、書道家たちの心を惹きつけてきた。

その昔、熊野詣でに訪れた旅人が、その旅の証として持ち帰った那智黒石。庭石や碁石でもよく使用されていますが、なかでも有名なのが硯(すずり)です。熊野那智大社参道のなかほどにある硯の専門店「山口光峯堂」は、皇室献上硯も作っているほどの硯の名店。

那智黒硯1

試し摺りをして感じる吸いつくような摺り心地。これが那智黒石を使った硯の最大の特徴。

2代目・山口光峯さん曰く「硯は、石を見ると書きます。しかしながら目で見て、それだけで判断するのは、とても難しいことです。だからこそ、買い求める時は必ず、試しずりをして納得のできるものを選んでほしい。」そして、こちらの硯の最大魅力はまさにその“摺り心地”にあるのです。

那智黒硯2
磨くと濡れたような光沢を持つ那智黒石の漆黒。その秘密はは緻密な石質と適度な硬度にあり、その特性で墨の馴染みがよいと珍重されています。原石は那智勝浦からほど近い三重県との県境で採掘され、日本国内で硯石の原産地は48カ所のなかでも黒さと細工のしやすさで、この石に勝るものはないとのこと。那智へ訪れる事があるならば、必ずその目でみて、いやその手で摺り心地を試してほしいですね。

取材協力:山口光峯堂

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半年もの長い期間を経て生み出される
釣り具の枠を超えた工芸品

紀州へら竿

へら竿
「へらに始まりへらに終わる」という言葉を聞いたことがありますか?数多くある魚釣りの中でも、へら鮒(ぶな)釣りは奥が深く、釣り人の心を捉えて離さない、という例えと言われています。繊細な浮きの動きを眺めて行うへら鮒との駆け引きに欠かせないものが「へら竿」。それらはただ単に魚を釣り上げるための‘道具’ではなく、工芸品としての魅力も併せ、釣り師の憧れとして永く愛されてきました。

へら竿(人)

「紀州へら竿」。明治時代を起源とし、竹製のへら竿の大半がこの地で生産されています。竿の素材である高野竹と矢竹の自生地でもあるこの地で、天然の「矢竹」「高野竹」「真竹」と三種類の異なる竹を用いて造り上げられ、工程を細かく分類すると130工程あるため、一本の竿に半年間もの歳月が費やされます。昭和63年には和歌山県の伝統工芸品第一号として指定されたほか、その技術・技法の伝統性が認められ、平成25年には経済産業大臣指定の伝統的工芸品となりました。

取材協力:橋本市

1200度の高温から一気に焼き締める。
堅さが生み出す火は、まさに芸術品

紀州備長炭

備長炭断面

白炭ともいわれる紀州備長炭。叩くとキンキンと金属音がすることから分かる様に硬度は高く、鋼鉄に近い。ずっしり重い炭が良質とされています。

田辺市やみなべ町、日高川町を中心として生産される紀州備長炭。長時間続く安定した火力で焼くことができるため、有名料理店でも評価が高く、全国から引き合いがあります。材料に使用されているのは県木でもある‘ウバメガシ’。堅くて建築や家具には不向きなこの材料を、炭焼き職人の熟練技術で焼き上げることで良質の備長炭が作りだされます。

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美しく、荒々しくもある窯出し。炭化した原木を窯口近くに寄せかきだして空気にあてて一気に1200度近くまで高めてから引き出し、そこに土と灰を混ぜた消し粉「素灰(すばい)」をかけて空気と遮断。消火することで、焼き締められ、上質な備長炭が生まれます。

紀州備長炭が完成されたのは、江戸元禄時代(1700年代)と言われています。この時代、備長炭はすでに、生産量、品質ともに日本一を誇っていました。備長炭の名前は、当時紀州田辺に炭問屋を経営する備中屋長左衛門という商人がおり、この問屋が取扱う商品を「備長炭」と名付けて販売したのが由来とされています。


備長炭の使用用途として、意外に知られていないのが煮物。長時間持続する火力は、じっくりと煮込む煮物に最適なんだとか。ほかにも米を炊く時に一緒に入れることで、炭が水道水のカルキ臭や、米のヌカ臭さを吸着してくれます。炭のミネラル分が米に染みこんで、炊き上がりにしっとり艶やかになるのだそうです。

取材協力:和歌山県(プレミア和歌山)sumikobo

 

紀州の想いが詰まった「一番搾り 和歌山づくり」
今年10月にいよいよ発売。

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