社会の課題を学生思考で解決したい! 「WAKA×YAMA」学生たちの夏の挑戦

「若者のアイデアで病いをなくす」 そんな熱い想いを胸に、和歌山の学生たちが社会課題の解決に向けて動き始めました。 その名も、若(WAKA)者と病(YAMA)いをつなげる「WAKA×YAMA@プロジェクト」。活動の皮切りとして「発達障害」とその二次障害をテーマに企画した中高生のアイデアコンペティション「WAKA×YAMA SUMMER IDEATHON」がいよいよスタート。7月16日に参加11チームを集めた決起大会を開きました。今後1ヶ月間のグループワークを終え、最終的に8月19日(日)のシンポジウムで勝ち残ったチームがプレゼンを行い、優勝チームが決まります。

そもそも「WAKA×YAMA」とは?

 和歌山県立医科大学と和歌山大学の学生が中心となって生まれた学生団体「WAKA×YAMA」。若者の「WAKA」、病いの『YAMA」、それをつなぐ「×」にはバツ=(病を)撲滅するという意味が込められています。
代表の村田七海さんは県立医科大学の2回生。県外でヘルスケア事業「inochi学生プロジェクト」や大阪万博の誘致に向けて若者のアイデアを募る「WAKAZO」他、タリキチプロジェクト、キワモノプロジェクトといったさまざまな学生プロジェクトに関わった経験から、和歌山で仲間を募り、4月に「WAKA×YAMA」を設立。副代表の植田さんと共に大学の助成金を申請したり仲間を集めたりするうちに自ら関わりたいと申し出る仲間が加わり、最終的に15人のメンバーが集まりました。

集合

「誰もが生きやすい社会を作れないか」と立ち上がった「WAKA×YAMA」メンバー(黄色いYシャツ)とサマーアイデアソンの参加者たち。

「見えない病気ってあるんだよ」を伝えたい

注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害(LD)などに代表される発達障害は、脳の機能障害。目や耳からの「刺激」を通常の何倍にも感じて余分にストレスを抱えてしまったり、味覚や嗅覚が過敏になるなど、感覚と認知が一般と違うものの、見た目でわからないことから「やる気がない」「いい加減」「無視している」などと誤解されやすく、強迫性障害や統合失調症、パニック障害などの二次障害に悩む人も多いのが実情です。ADHDは20人に1人程度、ASD(周辺を含む)やLDになると10人に1人程度の割合で発達障害を抱えているという統計もあり、実は身近にもあふれている問題です。

村田さん

発達障害は母体数、就学、雇用機会も増加している大きな課題。「ただのエゴでは意味がない。私たちはここに社会のニーズがあると思い、今やらなきゃ!となりました」と村田さんは話します。

「私の専門は医療。でもいろんなものが制限される学生という立場で、医者になる前に誰かを救えるかを考えた時に“社会の病”にたどり着きました」と村田さん。発達障害は診断も難しく、周りの理解が得られない結果、自己肯定感がなくなり、ひきこもりや依存症、リストカット、過食や拒食、鬱などを併存します。中高生に働きかけることで、未来に「二次障害のない社会」を目指したいというのが、今回のアイデアコンペを中高生に限定した理由でした。

中高生11チームが挑む
「WAKA×YAMA SUMMER IDEATHON」スタート

ワークショップ
「WAKA×YAMA SUMMER IDEATHON」のテーマは「若者が和歌山で挑む、発達障害」。決起大会では集まった中高生11チームに取り組みの概要や進め方を説明。「リーダーシップとは何か?」冒頭に村田さんが参加学生たちにまず問いかけたのがこの言葉でした。決まった答えはないものの、村田さんの考えるリーダーシップとは「当事者意識」。発達障害や二次障害への理解を深め、当事者意識を持って取り組んでほしいという願いがこもっています。
続いて35歳でADHAと診断を受けた「発達障害をもつ大人の会」の広野ゆいさんの講演や、inochi学生プロジェクトの創始者で研修医の寺本将行さんのワークショップを開催。発達障害の当事者目線の話を聞き、いかに課題に取り組むかのデザイン思考のトレーニングなどを行うことで、参加学生により理解とアイデアの発想を促しました。

広野さん

テレビ番組でも活躍中の広野さん。「発達障害の増加は診断ができるドクターが増えてきているから。人口減のいま、多様性を受容できる環境が必要」と当事者目線での理解を呼びかけます。

寺本さん

寺本さんが講師となり、ものごとを多角的に見るためのワークショップを開催。チームに関係なく参加者で班を作り、課題を見つけ出す発想法を学びました。

シンポジウムに参加して、学生たちの「アイデア」に投票しませんか?

参加チームは、1ヶ月間フィールドワークやワークショップを通じてリサーチやヒアリングを重ね、アイデアのブラッシュアップやプレゼンの練習を行いながら、最終的に8月19日、JAビルで開かれるシンポジウムでそれぞれのアイデアを発表します。
審査員は県立医科大学保健看護学部の柳川敏彦教授に寺本さん、日本赤十字社和歌山医療センター精神科部・NPO法人SOSサポートネットの東陸広理事長。この3人と一般参加者の会場票により優勝チームが決し、優勝チームには賞金が与えられます。

果たしてどんなアイデアが繰り出されるか、興味深いもの。
シンポジウムは入場無料。事前の申し込みは必要なものの、誰でも聞くことができるので、柔軟な若者の発想を聴き、また一票を投じてみませんか?
講演

「WAKA×YAMA SUMMER IDEATHON」シンポジウム8月19日(日)開催

【詳細】
日時/平成30年8月19日(日)13:30開場 14:00開演
開催場所/和歌山県JAビル
問い合わせ/WAKA×YAMA事務局
☆その他詳しい情報はコチラ→WAKA×YAMA

この記事が気に入ったら「いいね!」してね