写真家・由木さん随筆『私の愛した宇宙人』

「いい出会いに恵まれました」と由木さん

本紙1面隔週水曜日付「四季彩」連載中の国際芸術写真家、由木毅(ゆうき・たけし)さん(72)=和歌山市岩橋=が、交友関係を綴ったエッセー『私の愛した宇宙人』を、ゆうな出版から発行した。破天荒で超人的(!?)な能力を持った友人が次々と登場する、笑って泣ける一冊。

これまで多数の自伝を発表してきた由木さんは「今度は私の周りの、尊敬すべき人たちを紹介したいと思いました。和歌山の地で奇跡的に巡り会えた、愛すべき宇宙人たちです」と笑顔で話している。由木さんは鳥取県境港市生まれ。紀伊半島の海に魅せられ、脱サラし23歳で和歌山へ。ナイトクラブ経営者から水中写真家へ転身するという異色の経歴を持つ。国際写真サロンで金メダル9個、和歌山市文化功労賞など受賞。

同書には、写真・ダイビング仲間をはじめ、医師や理容師、実業家まで多彩な顔ぶれが登場。「地球型宇宙人」として、ユーモアを交えながら、愛情たっぷりに、さまざまなエピソードを生き生きとつづっている。由木さん自身も、地球人の顔をした、怪しき宇宙人として登場している。死をも覚悟したという水中洞窟からの生還や、名医との出会い、店に集う楽しい人々、恩師や盟友・潜友との別れなど、内容は多岐にわたる。ある妻子持ち「男」と「美し過ぎる女性」との少しスリリングな禁断の恋も読み応えたっぷり。

「人は出会い、交わり、関わり合うことで友情が芽生え、やがて絆になる」と由木さん。「若い世代は、最初の段階だけで関わり合いを避ける人が多い。そこで断念するのは、損だなと思うんです」と話す。人生の悲喜こもごもを凝縮。幅広い交友ながら、それぞれにじっくりと深く向き合う由木さんの、熱く真摯な人柄が伝わる一冊に仕上がっている。900円+税。25日までは同市広瀬中ノ丁の宮脇書店で取り扱い。以降の問い合わせは由木さん(FAX073・472・8040)または編集部文化担当(℡073・433・6114)。

記事元:わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。