33席の上質な音楽空間 ルル・ホール誕生

グランドピアノの旋律が美しく響いた

本格的なコンサートホール機能を備えた33席のコンパクトなライブスペース「LURU HALL(ルルホール)」が1日、和歌山市狐島のFOXYテラス1階にオープンした。特に音響設計にこだわり、紀州杉をふんだんに使った温もりある室内にグランドピアノを常設。幅広いジャンルのコンサートをアーティストと共同で企画し、大阪や東京からの集客も期待できるホールを目指す。

山田産業㈱の音楽部門「LURU MUSIC」(元ミュージックマートイワキ)が開設。「心地よい環境の中で、いい音楽を聴きたい」をモットーに、室内楽を中心としたクラシックからジャズ、ポップス、ワールドミュージック、日本の歌謡に至るまで、多彩な音楽を発信していく。

こだわりの音響設計は内田音響設計室(内田匡哉代表)が担当。わずか33席という、演者の息遣いや弦がこすれる音まで聞こえる小さなスペースを最大限に活用した。

折り上げ天井で空間の容積を確保し、舞台下に空間をつくる、壁に杉の反射材や吸音用カーテンを設置するなどして、音のこもりや響き過ぎを解消。「どこに居てもエース席」(内田代表)という上質な音楽空間を誕生させた。

初日は記念コンサートが開かれ、多くの関係者が祝福に駆け付けた。ピアニストの宮下直子さん、松尾泰伸さん、ジャズボーカリストの神前理恵さん、津軽和太鼓奏者の原啓司さんが出演し、真新しいホールにそれぞれの音楽を響かせた。

ルルホールの名称は、「時代や場所を超えて音楽をつないでいきたい」という思いを、「縷々(るる)」という言葉に込めた。

和歌山で縷々音楽に携わってきたLURU MUSIC製作総指揮・岩橋和廣さん(67)は、「皆さんに自信を持ってお薦めできる、良い音のホールができたことが一番うれしい」と喜び、「どんどんコンサートを企画し、日本中、世界中から足を運んでいただけるようなホールにしていきたい」と話している。

コンサートのない時間帯(午前11時~午後8時、月曜定休)はカフェとして開放し、ワンコイン(500円)でフリーソフトドリンクが楽しめる。イベント情報はフェイスブックページで。問い合わせは同ホール(℡073・457・1022)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

この記事が気に入ったら「いいね!」してね