シリーズ第10弾は「昭和」 あがらの和歌山

新しい書籍を手に「紀州文化の会」メンバー

出版活動などを通して和歌山の魅力を発信している「紀州文化の会」(大江寛代表)は5日、書籍「あがらの和歌山」シリーズ第10弾となる『あがらの和歌山・昭和のかほり』を発売する。懐かしい和歌山の「昭和」を豊富な写真や文で詰め込んでおり、同会は「家族と読んでいただき、和歌山の昭和を知ってもらえたら」と話している。

同会は平成16年に発足し、「ええとこあるで和歌山」を合い言葉に活動。「あがらの和歌山シリーズ」はこれまで、歴史や地名、方言などのテーマが出版されてきた。今回は、過酷な戦争があった時代であり、高度経済成長により生活が華やいだ時代でもある「昭和」にスポットを当て、メンバー8人が約1年半をかけて、後世に残したい和歌山の昭和の情報を集めてきた。

カバーは戦後に広く歌われた「リンゴの唄」をイメージしたリンゴ色で、かつて和歌山市の新和歌浦駅と高津子山を結んでいた「新和歌浦ロープウェイ」の写真を表紙に採用。前書きは同会の出版物への執筆などで親交がある、紀三井寺の前田孝道貫主が担当している。

巻頭カラー16㌻には、毎月第2金曜日に異業種、異年齢が集い、交流している「にきん会」の参加者らに呼び掛けて集めた懐かしい和歌山の写真を掲載。今はない松日劇、イズミヤパンや、人でにぎわっていたぶらくり丁、昭和の暮らしを豊かにした白黒テレビや洗濯機などが並ぶ。

「昭和のわすれもの」として「ちょっとタンマ」「ぶりっこ」などの言葉をはじめ、丸正百貨店やグランドパレスのランドマーク、レコードやちゃぶ台などの生活・日用品、昭和期に活躍した有吉佐和子や尾藤公といった人物、子どもの遊び、地名などをまとめている。

この他、昭和元年から64年まで、各年の県内の出来事と合わせて日本で流行した言葉や歌手、事件を紹介している。

発刊に当たり、大江代表(68)は「家族で読んでもらい、昭和の和歌山の情報を共有してもらえたら。戦争もバブルも乗り越えてきた昭和。元気をもらえると思います」と思いを込めている。

同書はB5判、492㌻、定価2480円(税込み)。初版2000部を発行する。県内主要書店で取り扱い。問い合わせは大江代表(℡090・1222・6495)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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