在京県人トップに学ぶ わかやま未来会議

講演する野村総研の嶋本社長

異分野で切磋琢磨 県人から人材育成

同会議の対象は、30代までの若手ビジネスパーソンと学生らが中心。在京の県人組織には若手が少なく、県東京事務所などの協力も得て、若手県人が集う場を作ろうと動き出したのがきっかけ。講演と交流を通じて新たな発見や気付きを生み、日ごろ接することのない異分野、異世代の同郷人と切磋琢磨することなどを目的としている。

昨年2月の第1回は、ゲストに日産自動車の志賀俊之副会長を迎え、その内容は「プレジデントオンライン」に掲載されるなど注目を集めた。第2回はミサワホームの竹中宣雄社長、第3回は神戸製鋼所の川崎博也社長が講演している。

揺るがず理想追う 嶋本氏の経営哲学

第4回は野村総合研究所の嶋本正会長兼社長が登場し、約80人を前に講演。海南市に生まれた自身のルーツや、エンジニアとしてコンピューターシステムの技術開発、産業システム事業の立ち上げなどに関わってきたことを語った。

社長就任後は、8カ年の経営計画(本年度が最終年度)を打ち出し、3年連続の減収減益となっても方針を変えず、その後は5年連続の増収増益を実現したことを紹介し、危機の時こそ長期的視点を欠かさず、理想の姿を追い続ける大切さを強調した。

社長として乗り越えようとしてきた困難については、「将来を考える」「総力を結集する」「変える」「揺るがない」「伝える」の5つを挙げ、「今の延長線上に将来はない。どういう姿を目指すかビジョンを描き、それに向かって何をしないといけないかを発想してきた」「経営の思いと社員の思いが一致することが大切。同じことを言い続けてもなかなか伝わらないが、諦めては駄目」などと力強く語った。

また、県内最大の和歌山市生まれではないこと、業界一番手ではない野村総研の社長となったことなど、二番手の環境で培った「二番手根性」を紹介。悔しさや負けたくない思いが行動の原動力となり、一番手に及ばない量や力ではなく、「質」や「価値」で勝負するしかないと考え、実践してきたことを伝えた。

世界で活躍目指し 人脈さらに拡大へ

同会議は今後も四半期に1回程度、講演会と交流会を継続していく。代表幹事の三國慎さん(33)は「故郷への貢献と世界で活躍できる人を育てることを目指し、今は人脈の拡大に取り組んでいる。学び合う輪をさらに広げていきたい」と話している。

第5回は7月7日午後7時15分から、ヤマサ醤油の濱口道雄社長をゲストに開く。会場は東京都千代田区の都道府県会館4階。参加費2000円(懇親会は別に4000円)。詳細は同会議(フェイスブックhttp://on.fb.me/1RNjVKb、メールwakayama.mirai@gmail.com)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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