野外劇に俳優・榎木さん出演 孫市まつり

孫市まつりに向けて意気込む関係者

市民団体・孫市の会(森下幸生会長)主催の第12回「孫市まつり」が27日、和歌山市鷺ノ森の本願寺鷺森別院周辺で開かれる。市内劇場型で繰り広げられる注目の野外劇は、監修する俳優の榎木孝明さん自らも特別出演するという豪華さ。森下会長は「これまでより一層出演者が団結し、新たな出発。ワンランクアップした質の高いまつりになるはず」と来場を呼び掛けている。

戦国時代の鉄砲集団「雑賀衆」を率いた雑賀孫市を県内外に広く知ってもらい、まちおこしにつなげようと、同会が毎年春に開催。今では県内外から歴史ファンらが大勢集まるイベントになっている。

野外劇は「信長を撃て!!ガンマン雑賀孫市☆百発百中」と題し、約2㌔を練り歩く武者行列と組み合わせて実施。脚本・演出は東映太秦映像の中野広之監督。監修は榎木さん。昨年は行列への参加のみだった榎木さんが、今回は役者として孫市役で出演する。

映画『ラストサムライ』で、トム・クルーズの殺陣(たて)の相手役をした東映の俳優・西村匡生さんが織田信長役を務め、公募などで集まった中学生から68歳までの15人が出演。海南市の劇団KCMがサポートする。西村さんは「和歌山には熱い思いのある方が多いと聞いていたが、まさにその通り。これまでと少し違った新たな信長像を演じ、祭りの盛り上げに一役買えたら」と意気込んでいる。

野外劇を含む武者行列は10時半に和歌山城一の橋を出発。十万の信長軍と三千の孫市軍との合戦が繰り広げられ、南海和歌山市駅前、鷺森別院で迫力の立ち回りが披露される。信長軍撃退の際の戦勝太鼓や雑賀踊りも再現。鉄砲演武は雑賀衆の他、彦根や堺、根来や九度山からも甲冑(かっちゅう)隊が集結する。

企画も盛りだくさんで、孫市鍋の振る舞い(約500食)は午後0時半から。ラストに初の餅まき(3時55分~)があり、音楽ライブや歴史キャラ大集合、本堂では映画「尻啖(くら)え孫市」上映と勉強会を開催(午前10時~、午後1時15分~)。雨天決行。問い合わせは同会事務局(℡073・423・3136)。

「腹が減っては軍はできぬ」――。同じものを分かち合う温かい野外劇にしたいと、榎木さんや中野監督、脚本構成を担当する小林薫さんがこの日のために「弾丸飯(だんがんめし)」を考案。当日野外劇の参加者に振る舞われる。

榎木さんも「円陣を組み、仲間で酒を酌み交わし共に語らうことが野外劇最大の目的」とコメントを寄せるほどで、ざっくばらんに楽しい時間を共有したいという。

これは火縄銃の弾の丸い形を模し、サケやタラコが入った焼きおにぎり。三つ葉やわさび、イクラが添えられ、だしをかけて味わう。

来年の祭りでは、孫市鍋と合わせて一般の人も味わえるよう、まつりの名物にする企画が進んでいるという。来年以降に乞うご期待!

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

この記事が気に入ったら「いいね!」してね