粉河祭だんじり幕修復 半世紀ぶり絢爛に

修復されただんじり幕(傘幕)

紀の川市粉河の天福町は、紀州三大祭の一つ、粉河祭で使用するだんじりの傘幕などを修復した。

傷みが激しかったため、約半世紀にわたって保管されていたもので、修復したのは、傘幕(4㍍25㌢×89㌢)と行燈幕(4㍍3㌢×71㌢)の2枚。文化庁の「文化遺産を活かした地域活性化事業」の助成金などを活用し、御坊市出身で祭礼用太鼓台刺繍(ししゅう)製作販売の「紀繍乃や」を経営する川﨑順次さん(42)に依頼した。

川﨑さんによると、昨年6月から2枚並行して作業に当たり、ことし1月末に行燈幕、2月末に傘幕の修復を終えたという。幕は、江戸時代後期のもので、ウール製の羅紗地を使用。傘幕は猩々緋(赤みの強い赤紫色)の羅紗地に孔雀と牡丹、行燈幕は黒色の生地に海女と海女を追う龍(海女の玉取の図)があしらわれている。

修復では、特に傷みが激しかった孔雀の羽や竜の角などを新調。24金の純金糸を使うなどし、綿を詰めて立体感を演出した。牡丹の花びらは1枚1枚を刺繍で組み合わせて美しくあしらい、吹きガラスでできた竜の目には赤い絹糸で血走りを表現するなど、細部まで丁寧に仕上げられている。

天福町総代の青柳守哉さん(53)は「町の皆さんのおかげで良いだんじり幕ができた。皆さんに見てもらえるようなPR方法を検討していきたい」と話していた。

記事元:わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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