酒-1GPで初優勝 平和酒造の「紀土」

グランプリの賞状を手に山本専務

全国の酒蔵が集い、来場者の人気投票でナンバーワンの地酒を決める松尾大社(京都市)の「第3回酒―1(さけわん)グランプリ」で、海南市溝ノ口の酒造会社「平和酒造」がグランプリを獲得した。初回から連続出場し、初の栄冠。山本典正代表取締役専務(37)は「まさか優勝できるとは思っていませんでした。全国の有名な地酒が集まった中で1位に選ばれ、大変ありがたい」と喜びを話す。

酒の神、大山咋神(おおやまくいのかみ)を祭る同大社で毎年開かれているイベントで、日本酒業界では“地酒の甲子園”として知られている。17日に行われた今回の大会には全国から40蔵がエントリーし、約100種の日本酒が境内に集結。全国から日本酒ファン約1000人が訪れ、各蔵のブースで試飲し、好みの蔵に投票した。

同社は代表銘柄の日本酒「紀土(きっど)」から「純米酒」「純米大吟醸(限定酒 be fresh)」「純米大吟醸 Sparkling(スパークリング)」の3種類を出品。和歌山の恵まれた自然環境「紀州の風土」で造られていることから「紀土」と名付けられ、口当たりが柔らかで華やかさがあり、地元をはじめ東京や大阪の飲食店などにも卸している。

今回の勝因の一つに、山本専務は新商品「純米大吟醸スパークリング」の出品を挙げる。スパークリングは6年ほど前から構想し、大会の3日前に出来上がったばかり。こだわったのは「日本の技術で泡の日本酒を造ること」とし、通常の酒造工程でも用いる糀(こうじ)の力や酵母の発酵をコントロールする技術を駆使した。「会場でも、20代から60代くらいまで幅広く楽しんでいただけてよかった」と安堵の表情を浮かべる。

山本専務は「優勝することができ、酒造シーズンを通して苦労している蔵人にとって励みになりました。みんなで喜び合いましたね」と笑顔。「これからも、和歌山の水の清らかさや柔らかさが表現できる酒を造っていきたい」と展望を話していた。

同社の日本酒は和歌山市手平の酒店「酒やの鍵本」で取り扱っている。問い合わせは平和酒造(℡073・487・0189)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。