1万人目標に620人 市助成の外国人ツアー

ぶらくり丁商店街を訪れたタイ人(昨年9月)

和歌山市が外国人観光客1万人誘致を目標に昨年度取り組んだ、ぶらくり丁商店街と他1カ所を巡る観光ツアーにバス1台5万円の助成を行う事業は、誘致実績620人(ツアー本数23本、バス25台)にとどまった。ことし11月にも市観光協会を中心とした市版「DMO」(Destination Management/Marketing Organization、観光地域づくりの法人)のスタートを目指す市にとって、観光客のまちなか回遊の難しさなどの課題が浮き彫りになった。

目標と実績が大きくかけ離れた原因は、第1号の誘致が9月後半になるなどの時期的原因や、高い目標設定などが挙げられる。一方で市観光課は「今回の取り組みにより、『外国人客をもっとおもてなししたい』という思いから勉強会を開く有志も現れており、引き続いて取り組んでいく」と成果を強調する。

JTB西日本が昨年度行った「市外国人観光客実態調査」によると、市内の外国人宿泊者数は対前年度比55%増の推計11万3257人で、直接消費額は同比2倍近くの42・2億円程度(日帰り・宿泊の計17万8858人分)まで増えたと推測されている。

「爆買い」も期待されるが、1人当たりの消費額は2万6000円(推計)ほど。平均内訳は宿泊費1万400円、飲食費7400円で、爆買い部分に当たる土産代は5700円にとどまっている。

DMOは各種団体が協働し、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定、その着実な実施を目指す法人。

今後、市版DMOのスタートにより、統計データに基づいたマーケティング、効果的なプロモーションなどによる観光振興が期待される。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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