生涯の楽しみを 中高年のピアノ教室15年

両手で演奏を楽しむ受講者

中高年を対象にした「初級・大人のためのピアノ教室」(和歌山市河北コミュニティセンター主催)が、ことしで15年目を迎えた。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)和歌山支部(森淳子支部長)の協力を得て、50歳以上を対象に開く生涯学習事業。受講者からは「まるで魔法にかかったよう」と驚きの声が上がるほど、指導は好評を得ている。

全4回で定員20人だが、毎年抽選になるほどの人気ぶり。レッスンは5月に同市市小路の同センターでスタートし、ことしは男性5人を含む70代までの20人が受講。「ピアノは初めて」という人がほとんどという中、ピティナの講師がマンツーマンで基礎から丁寧に指導するため、短期間ながら上達も早いという。

最終回には、集大成として練習の成果を発表。これまでキーボードで練習してきた4曲「ほたる」「大好きなパン」「家路」「河は呼んでいる」の中から、それぞれ好きな曲を選び、舞台上のグランドピアノで両手で堂々と演奏した。また、グループに分かれて鈴やタンバリンなどの楽器とアンサンブルも楽しんだ。

指導する理事の細田佳洋子さんは「皆さん初回に比べて姿勢も表情も素晴らしく、成果が表れていますね」とにっこり。「音楽を『聴く』楽しみから、『弾く』喜びを味わってもらいたいです。これからもいろんな曲に挑戦してもらい、音楽の楽しみが広がればうれしいですね」と話していた。

受講者からは「何十年来の夢がかなってうれしい」「両手で弾けるなんて夢のよう」などと喜びの声が上がる。同市楠見中の坂本一弘さん(79)は「この年齢で始めるのは迷いもあり、両手で弾くのは無理だと思っていました。不思議なほどにうまく弾けるようになり感動です」と笑顔で話していた。

修了した後もピアノを楽しみたいという人が多く、これまでに10ほどのサークルが発足。同支部サポートのもと毎年秋には発表会も開かれ、大勢が音楽を楽しんでいる。

多くの中高年に生涯の楽しみを提供する教室として、今後も長く続くことが期待される。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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