伊勢神宮の神宝公開 11日まで柿本神社で

伝統の工芸技法が施された神宝

海南市日方の伊勢部柿本神社(塩﨑昇宮司)は、式年遷宮を終えた伊勢神宮から3月に下付された神宝3点を11日まで、参集殿1階ロビーで展示している。
伊勢神宮の式年遷宮は約1300年前から原則として20年ごとに行われ、社殿や装束、神宝を新しく造り替える。柿本神社に下付されたのは、平成25年の第62回式年遷宮で撤下(てっか)された、正宮・皇大神宮の「蒲御靱(がまのおんゆぎ)」、月読宮(内宮の別宮)の「梓御弓(あずさのおんゆみ)」、鏡宮神社(内宮の末社)の「御櫛筥(おんくしばこ)」の3点。
蒲御靱は漆下地のヒノキ材に蒲の葉を巻き、細竹を白絹の糸で網付けし、腰緒にはシカの皮が使われている。梓御弓は古来から弓の材料とされる梓材を用い、木地には漆、弓束(握り部分)にはシカの角を施す。御櫛筥はヒノキの木地に黒漆、ふたの表面には銀平蒔絵(まきえ)で唐花唐草(からはなからくさ)が描かれ、黄楊(くげ)の櫛と紫髻結(むらさきのもとゆい)が納められている。随所に伝統の技術が用いられ、日本の工芸文化の高さがうかがえる。
神宝を受け、塩﨑宮司は「とても光栄なことで、社宝として守り、保存していく重責があります」と話し、「日本の技術の美しさ、巧みさに感激される方もいます。この機会にぜひお参りください」と呼び掛けている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。