NYで新境地 書画家・田中さん渡米1年

ニューヨークで活動の幅を広げている田中さん

太地町出身の書画家で本紙連載「太山エアメール」(毎週木曜付1面)でもおなじみの田中太山さん(38)が米国ニューヨークに活動の拠点を移して1年が経過した。「書画業17年目にして、ようやく自分のスタイルはこれだというものに出合えました」と話す田中さんは、創作活動の新たな領域を求めて挑戦の日々を送っている

田中さんはこれまで、独学で書画を身に付け、作品を描き続けてきたが、美術を基礎から学び、表現の幅を広げようと一念発起し、昨年6月25日にニューヨークに移住。現地の美術学校に通いながら創作活動を展開している。

渡米して得たものは「新しい作風」という。以前の作品に比べて余白のバランスに配慮し、彩りも豊かになった。本紙連載で紹介される作品などを通して、新たな画風を開拓する田中さんに寄せられる期待は大きい。

ことし3月にはニューヨーク在住の和歌山出身者ら約60人でつくる「ニューヨーク和歌山県人会」(岩上裕会長)の副会長に任命された。

元ミノルタUSA会長の楠本定平さんが名誉会長、元総務大臣で経済学者の竹中平蔵さんが名誉顧問を務めるなど、各界で活躍する県出身者が名を連ねる同会。公式ウェブサイト(http://nywkym.jimdo.com/)のロゴデザインを制作した田中さんは、「ニューヨークにこれだけの和歌山県人がいることに驚きました。ニューヨークで一番元気で楽しい県人会にしたいと思います」と話し、芸術活動を通じた故郷とのつながりの深まりに言葉を弾ませる。

現在、これまでの学生ビザから、卓越した能力のある芸術家しか取得できないアーティストビザの取得を目指して申請しており、「受理されれば、アメリカ在住の国際的なアーティストとして認められます」と胸を膨らませる。

「おかげさまで米国での活動は順調にいっております。来年、和歌山で個展をしたいと計画していますので、楽しみにしていてください」とふるさとにメッセージを送る。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。