カレー事件から18年 支援団体が大阪で集会

物的証拠に矛盾があると指摘した河合教授

平成10年7月25日に和歌山市園部で発生し、夏祭りで4人が死亡した毒物カレー事件から丸18年を迎えるのを受け、再審請求中の林眞須美死刑囚(55)の弁護団らを中心とする支援団体「和歌山カレー事件を考える人々の集い」は23日、大阪市のエルおおさか南館で集会を開き、死刑判決の決め手となった物的証拠に矛盾点があるとあらためて指摘した。

会場には約70人が集まった。弁護団の依頼で、事件に使用されたヒ素の分析を行った京都大学の河合潤教授が登壇。河合教授は、ヒ素に関する検察による依頼鑑定の結果について、「カレー鍋に入れるために運んだとされる紙コップに付着したヒ素と、林さんの自宅で見つかったヒ素は同一ではない」と指摘した他、裁判所が認定した紙コップに注いだとされるヒ素が入った多くの容器で、ヒ素濃度の誤差や容器のデンプンが紙コップでは消失しているなど物的証拠の内容に矛盾が生じていることを報告した。

また、会場では、支援者らに向けて林死刑囚が感謝などを記した手紙が朗読され、「自分で自分に負けてしまわないよう、自分に活を入れて、自分で自分を何度も叱咤激励して、過ごしています」などと現在の心境をつづっていることが紹介された。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。