友との約束のたすき 認知症支援RUN伴

たすきをつないだ中津さん㊨と森下さん

認知症になっても安心して暮らせる社会を目指し、当事者や支援者らがたすきをつなぐリレーイベント「RUN伴TOMO―RROW2016」(通称RUN伴)が1日、県内各地で行われ、約180人が参加した。

御坊市役所、JAながみね美里支店(紀美野町)、高野山成福院(高野町)、エスティワールド(和歌山市)の4カ所をスタート地点に、参加者はオレンジ色のTシャツを着て、それぞれの力に合わせて走ったり歩いたりし、たすきをつないだ。

ゴール地点の和歌山市立宮前小学校(同市北中島)体育館では午後4時すぎからゴールイベントが開かれ、紀美野町のゆるキャラ「きみちょん」と認知症啓発キャラクター「きらみん」が登場。参加者はじゃんけんゲームなどを楽しみ、同JAが提供した柿などが景品として配られた。

リレーに参加した同市の中津幸子さん(88)は、杖をつきながらゆっくりと歩みを進め、たすきを森下八重子さん(89)に渡した。受け取った森下さんは「よう歩いてきたなぁ。パワーもらったよ」と声を掛けた。

住宅型有料老人ホーム「小雑賀の家」に入所している中津さんがラン伴に参加したきっかけは、ことし8月に亡くなった同所の友人と交わした約束。RUN伴に昨年参加した友人が、持病の悪化で死期が近づいたことを知った中津さんは、友人の手を握り「ことしは私があなたの代わりに歩きます」と泣きながら伝え、毎日練習に励んだ。

ゴールイベントには車いすで出席した中津さんは「支えてくださった皆さんの愛情に涙が止まりません」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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