西国三十三所を巡る法灯 紀三井寺に到着

青岸渡寺の高木副住職㊧から紀三井寺の前田副住職に法灯が受け渡された

観音霊場西国三十三所の草創1300年を記念して実施されている「法灯リレー古道徒歩巡礼」の一行が10日、第一番札所の那智山青岸渡寺(那智勝浦町)から和歌山市の第二番札所、紀三井寺に到着し、青岸渡寺の高木亮英副住職から紀三井寺の前田泰道副住職に法灯が受け渡された。

日本最古の巡礼路「西国三十三所」が始まって平成30年で1300年。札所寺院で構成する西国三十三所札所会は、同32年までの5年間にわたる記念事業を始めており、法灯リレーもその一環。

徒歩巡礼は第五番札所、葛井(ふじい)寺(大阪府藤井寺市)の森快隆住職が先達となり、巡礼の創始者である徳道上人が開基した長谷寺でともした灯明をリレー形式で運び、33カ所の札所を回る。紀三井寺は初の法灯受け渡しの場所となった。

今回の巡礼一行は青岸渡寺から歩いてきた人、海南市の藤白神社から参加した人、紀三井寺で合流した人を合わせて約100人。青岸渡寺から来た一行25人は5月、9月、10月の3回、10日かけて道のりを歩き切った。

法灯が受け渡された後は、一行全員で観音経、般若心経、ご詠歌を唱えた。

森住職は「ここに来るまでのいろんな道のりが思い出になった。法灯の明かりが日本中に届いて、素晴らしい世の中になれば」、前田副住職は「法灯を預かり、身の引き締まる思いがする。長い距離を歩くことは大変だが、一層思いのこもった巡礼ができると思う。三十三所を無事に法灯が巡り、信仰が深まれば」とあいさつした。

法灯は11月19日まで紀三井寺で預かり、20日に第三番札所の粉河寺に届けられる予定。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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