笑顔のレクリエーション集 岩﨑さん出版

出版した冊子を手に岩﨑さん

和歌山市で小学校教諭や幼稚園の園長を務めた同市の岩﨑哲さん(61)は、これまで取り組んできたレクリエーション約100種類をまとめた本『教師による、教師のための笑顔満開ゲーム―みんながいるから楽しいゲーム―』を自費出版した。岩﨑さんは「子どもたちと先生が共に笑顔で過ごす一助となれば」と話している。

岩﨑さんは芦原小や楠見小、紀伊幼などに勤務。同書は今春で38年間の教師生活を終え、定年退職を機に出版した。

県レクリエーション協会理事でもある岩﨑さんは、レクリエーションについて「楽しいだけでなく目的が必要」と強調する。より良い人間関係づくりに有効な「教育技術」と捉えて学級運営を行ってきたという。

最もよく使ったレクリエーションの一つは「幸せなら名前呼ぼう」という、童謡「幸せなら手をたたこう」の替え歌。「幸せなら名前呼ぼう~てっちゃん!」などと、誕生日の人やゲームの優勝者をたたえるため、年間を通じて何度も歌ってきた。

岩﨑さんによると「クラス全員から名前を呼ばれるこの歌には、自分がクラスで大事にされていることが1分間で確認できる効果がある」。学級運営を進める中で、次第に児童から「先生、歌おうよ!」と声が上がるようになると「素敵なクラスづくりができている」と手応えを感じたという。

同書は『月刊学校教育相談』に30回にわたって連載した内容が中心。クイズやビンゴゲームを使った自己紹介、仲間の一体感を育むゲーム、皆で気軽に体を動かして楽しめるゲームなど、多彩なレクリエーションがその目的や効果とともに紹介されている。

岩﨑さんの教え子の手記も収録。初めて担任した小学校4年生のクラスで出会った男子児童は、勉強が好きではなく劣等感を抱いていたが、山や川での遊びが得意な面を褒められ、人生の転機とも言えるほどの自信を得た感謝の思いをつづっている。

岩﨑さんが教職を志したのは、小学校教諭だった父、故・一夫さんが多くの教え子に慕われていた姿への憧れから。小学校高学年の頃、岩﨑さんと同い年の、一夫さんの担任クラスの児童全員が自宅にイチゴ狩りに訪れ、楽しい時間を過ごした。高校生の頃には、書棚で見つけて開いた『修身教授録』という本の至るところに一夫さんが引いた赤線や書き込みを見つけ、感激。「教職は自分の運命だ」と確信するに至ったという。

岩﨑さんは現在、市西脇支所長や和歌山大学教育学部非常勤講師を務め、地域においては家に閉じこもっている人が交流を広げられるよう、幼児と接する人や教育に携わる人には、より良いコミュニケーション法を伝えることに情熱を燃やしている。

同書は和歌山大学生協書籍購買店、宮井平安堂(和歌山市駅前吉田ビル1階)で販売中。一冊500円。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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