残響や駐車場など課題 新市民会館シンポ

さまざまな意見が出たシンポジウム

和歌山市の市立伏虎中学校跡に建設が検討されている新市民会館、(仮称)市民文化交流センターの基本計画について考えるシンポジウムが12日、現市民会館市民ホールで開かれた。約100人が集まる中、パネルディスカッションや会場からの意見を交えて議論が展開され、これまであまり議論されていなかった残響の問題も噴出した。

残響に関しては、音楽演奏では2秒程度の残響が理想といわれる一方、講演会や演劇などでは不要になるため1~1・2秒程度が理想と、それぞれの立場で意見が対立。駐車場問題では、周辺住民が混雑や混乱を招かないか心配していることが報告された。

パネリストの意見では、建設後の運営方針について、空間創造研究所の草加叔也代表は「市民で施設を利用するのは約3割。残りの7割の人に音楽や伝統文化の楽しさをいかに伝えるかが重要」と提案。他県から見た現計画の立地のメリットについて、兵庫県立芸術文化センターの藤村順一副館長は「私どもの施設には、近隣に打ち上げを行う飲食店も少ないが、新市民会館は近隣にホテルもあることが強みになってくると思う」との考えを示した。

和歌山大学システム工学部の平田隆行准教授は「どういった特徴のホールにするのかまだ定まっていない。音楽も世界的楽団か地域の楽団か何を主体にするかで変わってくる」と述べ、現状の議論不足を指摘した。

この他、敷地の南側の和歌山城が見えるように建物にガラスを多用した場合、施設内温度の上昇による空調のランニングコストが上がる課題が指摘され、パネリストとして参加した高校生からは、自習室の設置やカフェなどの充実、キッズスペース、駐輪場確保などを求める意見が出された。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。