個性的な女性が主役 源氏物語を読む会20年

ユーモアあふれる村田さんの記念講演

創立20年を迎えた「源氏物語を読む会」が15日、和歌山市屋形町のルミエール華月殿で記念大会を開き、発足時から講師を務める村田溥積(ほづみ)さん(79)が「源氏物語と女たち」と題して講演。集まった約120人を前に、物語を彩る魅力あふれる女性たちを、ユーモアたっぷりに紹介した。

村田さんは元大阪商業大学教授の商法学者ながら古典文学に造詣が深く、本紙毎週金曜に「伊勢物語が奏でる永遠のあわれ」を連載している。

講演では、源氏物語は今から千年前、世界の全ての書物に先掛けて完成した長編物語であることを紹介し「主人公は光源氏ではなく女性たち。それぞれを個性豊かに描いたのが、紫式部の鮮やかなところ」と、時代を超えて愛される理由を話した。

また「読む人は、登場する性格もさまざまな女性たちの中に、必ず自分と同じ人を見つけることができる。源氏物語は日本の宝物。ぜひ読む幸せを感じてもらいたい」と呼び掛け、光源氏の恋愛相手として登場する女性たちの特徴を一人ずつ紹介した。

はかなげで守りたくなるような桐壺の更衣、永遠にあこがれの対象である藤壺、中流女性の空蝉、喜怒哀楽の感情が激しい六条御息所らについて、華やかな宮廷を舞台に繰り広げられる人間模様を解説した。

時事問題を盛り込みながらのユーモアあふれる講演に、会場は笑い声の絶えない和やかな雰囲気。講演に続いて第一帖「藤壺」を読む講座があり、最年長の会員、二河田喜美子さん(95)の指揮で、読む会の育ての親で故・谷脇登基子代表の愛唱歌だった「みかんの花咲く丘」や「鞠と殿様」を歌った。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。