妊産婦に安心を ママケアタクシー1月から

赤ちゃんの人形を手に抱き方を学ぶドライバー

妊娠・出産期の女性に安心して乗車してもらおうと、相互タクシー㈱(和歌山市松島、田畑孝芳社長)は、全ドライバーが助産師から妊娠・出産に関する講習を受け、車内には出産時に必要となるバスタオルや除菌シートなどを備えた「ママケアタクシー」のサービスを来年1月から全車両に導入する。県内のタクシー会社で初の取り組み。

大手タクシー会社を中心に、全国で妊婦への対応を充実させる動きが広がっていることに加え、同社では平成24年2月、病院に向かうタクシーの車内で女性が出産した事例があり、利用者からの要望を受けて新サービス導入を決めた。

「ママケアタクシー」は、妊娠中の外出や病院への送迎、乳児健診などに利用でき、妊産婦が事前にかかりつけの病院や自宅などの情報を登録しておくことで、混雑しているときも優先的にタクシーを利用できる。配車センターは24時間、365日対応となっている。

また、全てのタクシーに、バスタオルや除菌シート、ゴム手袋など、万一の車内出産時に必要な物品を常備する。

ドライバーへのマタニティー講習は6回に分けて行い、13日には同社多目的ホールで4回目の講習を開催。助産師の永嶒祐加さん(51)を講師に迎え、約30人のドライバーに出産の仕組みや車内で子どもが生まれた場合の対応などを解説した。生まれた直後の赤ちゃんの生命を守る方法については、「タオルや暖房などを使い、呼吸と適度な体温を保つことが大切」と話した他、不安なときは迷わず救急車を呼ぶこと、羊水や血液を介しての感染症を防ぐため、ゴム手袋を着用することなどを呼び掛けた。

受講した西田義廣さん(65)は「赤ちゃんが生まれるまでの仕組みを学ぶことができ、いざというときに向けて心強く感じました」、同社タクシー部の風本直浩係長(46)は「いつでも対応できるよう、ドライバー全員に知識を身に付けてもらっています。安心して利用してほしい」と話していた。

「ママケアタクシー」は来年1月3日の開始を予定。産婦人科がある市内の医療機関などにパンフレットを設置し、利用を呼び掛ける

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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