国民文化祭33年に県内開催 全国行事続々

宮田長官㊧から内定書を受け取る仁坂知事(県提供)

全国各地から文化活動に取り組む人々が集い、演劇や音楽楽、美術作品などを披露する「国民文化祭」の第36回(平成33年度)開催地に和歌山県が選ばれ、17日に東京都の文化庁で内定書の交付式が行われた。県内では同年度、全国高校総合文化祭や全国障害者芸術・文化祭など大規模行事の開催が相次ぎ、仁坂吉伸知事は「すごく面白い年になる。県の人たちが得意としてきたことを大会に盛り込んでいきたい」と意欲を話している。

国民文化祭は、全国規模で文化芸術活動を発表する場を提供することにより文化活動への参加意欲を喚起し、地域固有の文化発信を通じた地域活性化などに寄与することが目的。昭和61年度の東京都を最初に各県で開かれており、本年度は愛知県で開かれた。県内での開催は初めてとなる。

県は、文化財の保有件数が全国有数であることや、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に象徴される高い精神性を備えた悠久の歴史があることをPR材料に、県の誕生から150年となる平成33年を見据えて誘致に取り組んできた。

内定書交付式には仁坂知事と文化庁の宮田亮平長官が出席し、宮田長官から仁坂知事に内定書が交付された。

式を終え、記者会見した仁坂知事は「感激している。県民の皆さんにもこの感激を味わっていただきたいと思う」と喜びを表し、どのような大会にしたいかとの質問には「内容はこれから県民の皆さんとみんなで決めていく。(一昨年の)国体と同じように県の一部の人だけじゃなく、全ての人が文化祭があることを意識して、自分も参加し、その結果として県の文化レベルが一段と上がりましたという大会にしていきたい」と答え、県民の積極的な参加を通じた県の文化向上に期待を示した。

さらに、和歌山ならではの取り組みについては、「まだこれからであり、私の考えだが、県が得意としているような文化芸術分野があり、テーマとして加えていくことができる」と話し、県の特徴を生かした独自の取り組みに前向きな姿勢を見せた。

開催は平成33年秋を予定しており、29年度に基本構想を策定し、30年に「第36回国民文化祭和歌山県実行委員会(仮称)」を設立した後、実施計画の策定や広報活動を推進するとしている。

ことし3月18日には和歌山市の県民文化会館大ホールで「国民文化祭キックオフイベント」を開き、講演会や文化団体によるステージ発表を通じて機運を盛り上げる。

県内では33年に第45回全国高校総合文化祭と第21回全国障害者芸術・文化祭といった全国規模の文化行事、生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ」の開催も控えており、大型行事の相次ぐ誘致成功により、文化や経済、観光などの面でさまざまな効果が期待されている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。