元五輪代表コーチが指導 下津室内プール

「大きな夢を持って」と大石さん

海南市下津町下の下津室内プールは本年度から「選手コース」を設け、将来のアスリート育成に力を入れている。指導をけん引するのは平成26年秋から勤めている大石和夫さん(70)=大阪府熊取町=。指導歴は約50年で、日本にとって〝幻の五輪〟となった昭和55年モスクワ五輪では、水泳日本代表を指導するコーチとして活躍した。

大阪府出身。大学4回生のときに初めて、府内のスイミングスクールで水泳の指導に携わった。国内にはスイミングスクールがまだ10カ所もなかった時代だったという。以来、水泳の指導一筋に、多くの選手の育成に情熱を注いできた。

インターハイで3連勝を達成し、モスクワ五輪の日本代表に選出された選手の育成にも携わり、代表選手たちの指導にも当たった。

体調不良のため、平成26年には一時、指導から離れたが、海南市に勤務する元教え子から同プールでの指導を勧められ、再び選手育成の現場に立つことに。「水泳はやめられないですね」と笑顔を見せる。

同プールは昨年4月に選手コースを設け、現在は3人の小学生が通う。開設から1年足らずで、県内大会で優勝する児童もおり、大石さんの指導が実を結んできている。指導のやりがいは「スクールにいる限り、子どもの成長を近くで見られること」と話す。

指導の日々については「家族団らんの時間を水泳のためにいただいている。家族の協力が不可欠」と話すとともに、「情報過多の時代。何かに挑戦する前から諦める子どももいる。夢が小さい。どうせやるならでっかい夢を持ってほしい」と現代の子どもたちにエールを送る。

施設の利用や指導の問い合わせは同プール(℡073・492・0276)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。