県の魅力を絵日記に モノヅクリンクネット

絵日記を作成する参加者ら

日本のものづくりを活性化させるために活動している、各地の製造業を中心とする中小企業の全国ネットワーク「モノヅクリンクネット」の例会が3~5日の3日間、県内で初めて開かれ、県内外の約60人が和歌山市内の工場や名所を巡り、熱心に意見交換し、交流を深めた。

「モノヅクリンクネット」は平成23年に発足。北は東北から南は九州までの中小企業などのグループ18団体が加盟し、年3回、会員企業の所在地域を巡回して参加型イベントを行っている。

今回のメーンイベントは、「県民も知らない和歌山を全国の仲間で再発見」と銘打ち、参加者の視点で和歌山の魅力を探った4日のフィールドワーク。参加者は5、6人のチームに分かれて午前9時から午後3時まで、市観光協会発行のガイドブック「観光虎の巻」を参考に、市内一円を徒歩や自動車で巡った。

午後4時に同市深山の「休暇村紀州加太」に集合した各チームは、訪れた場所の思い出を絵や文章で独創的に表現した絵日記に取り組み、模造紙にクレヨンやペンなどで描き、全員の前でプレゼンテーションした。

伊太祁曽神社周辺を散策したグループは、貴志川線の「うめ星電車」やたま駅長などをかわいらしく表現。徒歩で和歌山城周辺を散策し、同市吹上の無量光寺にある首だけの大仏「首大仏様(おぼとけさま)」などを題材にしたグループは、散策の様子をユーモアたっぷりに作文で表現し、会場の笑いを誘っていた。

同例会を共催し企画を担当した、県内企業関係者のグループ「―技衆―Team輝のくに」のメンバー、金剛ダイス工業㈱の廣尾敬雄代表取締役(48)は「参加者が相互理解を深め、信頼関係を築く方法として企画した。市内散策の共通体験を絵日記でプレゼンテーションすることにより、異なる視点が明確になることを狙った」と意図を話し、「想定以上に素晴らしい絵日記が出来上がった。新しい観点も感じられ驚いた」と手応えを話していた。

参加した、パンの製造販売を手掛ける㈱リバーフィールド(大阪府)の山岡和美代表取締役(48)は「生活圏や年齢、業種の異なる人と共に、何らかの経験をすることで生まれる信頼関係こそが、このイベントの目的だと思います」、日本貿易振興機構(ジェトロ)北九州貿易情報センター所長の新居大介さん(45)は「素晴らしい魅力がありながら県民がそのことに気が付いていないのは北九州も同様だが、国際空港に近く、山と海、歴史も豊かな和歌山に対し、県民の皆さんにはもっとプライドを持ってもらいたい」とそれぞれ話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。