世界から続々和歌山へ 県の視察旅行好調

黒潮市場を視察する中国の旅行業者ら(県提供)

県が、海外の旅行会社やメディアなどの関係者を県内に招き、観光地を視察してもらう「ファムトリップ」が増加している。訪日外国人観光客(インバウンド)の急増に伴い誘致実績も上昇し、昨年度は85回を記録。23日からは、県と友好提携している中国・山東省から同省政府や旅行会社などの関係者で構成する大規模な訪問団のファムトリップが予定されており、観光振興への寄与に期待がかかる。

県は平成23年ごろから、ファムトリップの誘致を本格的に開始。県内での滞在にかかる費用は県が負担している。昨年度は県観光交流課職員がアジアを中心に世界18カ国・地域を訪れ、現地で開かれる旅行博覧会などでファムトリップによる来県を呼び掛けた。訪問団の規模は1社から10数社までとさまざまで、4~5社程度が多く、滞在期間は2、3日から約1週間。案内を観光協会などに委託する県も多いが、和歌山は県職員が車を運転し、広い県内の各地を案内するケースが多いという。案内には地元市町村の職員が同行することもある。

本年度も昨年度と同様のペースで予約が入っており、今月は山東省やフィンランドなど計6件。6、7月や9、10月は特に多く、月10件を超え、桃などのフルーツ狩り体験は予約が困難なほど人気が高いという。

同課職員が視察したい観光地を事前に確認しており、中国の人々には海に近い温泉や新鮮で安全な料理、欧米の人々には高野山などの文化遺産の人気が高いという。

山東省からはほぼ毎年、旅行業者らがファムトリップで来県。昨年2月にも4社の関係者が3泊4日で訪れ、梅酒づくりなどを体験した。

今回は、昨年11月に同省を訪れた仁坂吉伸知事が、同省の郭樹清省長と会談し、ファムトリップの相互実施で合意。同省政府の関係者3人に加え、旅行会社7社とメディア3社の関係者が4泊5日で訪れる。和歌山城や白浜、勝浦漁港魚市場などを視察する他、上富田町でのイチゴ狩り体験、県内の宿泊施設や交通事業関係者との交流会も行われる。県内からは、5月15~19日の日程で旅行会社などの関係者約10人がファムトリップで同省を訪れる。

視察を通じて、旅行商品の開発や富裕層に人気が高いファッションやグルメの雑誌での記事掲載などが実現しており、同課は「関西国際空港からの近さや観光資源の多さを生かすため、どんどん推進していきたい。特に中国は市場が大きく、上海や北京以外の地域も開拓していきたい」と意気込んでいる。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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