「吾輩の部屋である」原画展 田岡りきさん

会場で「少しでも皆さんに知ってもらえたら」と田岡さん

月刊少年サンデーで『吾輩の部屋である』を連載中の、和歌山市出身の漫画家・田岡りきさん(27)の原画展「部屋展」が14日まで、同市満屋のギャラリー&カフェAQUA(アクア)で開かれている。個展の開催は初めて。同作は、6畳間のアパートで、一人暮らしをする男子大学院生と家具のみで繰り広げられる異色の漫画。「哲学系部屋コメディー」として話題を集め、単行本は間もなく4巻が発売される。

今展では同作の原画18点と、個展のために描いた、部屋をテーマにしたイラスト7点を展示。田岡さんは西浜中学校、県立桐蔭高校を卒業後、京都精華大学芸術学部に進学し日本画を学んだ。高校時代から創作部(文芸部)で漫画を描き、大学在学中に、小学館新人コミック大賞入選を果たしている。

同作は当初連載のつもりはなく、ショートコメディーとして、1人しか登場しない漫画があれば面白いのでは、と描き始めたという。一体ホコリはどこからやってくるのか、間違って買った牛乳をどのようにして消費するか――。主人公が生活の身近な事象からさまざまにめぐらす思考が興味深く、クスッと笑える要素も多く盛り込まれている。

田岡さんは「余計なことを考えてしまうところが、主人公の鍵山と似ているかも。日々の生活の中でふと思ったことを突き詰めていった結果、生まれた作品です」とにっこり。

学生時代にアパートで生活していた自身の経験が大きく影響しているそう。今も東京で暮らすのは、漫画の舞台となる部屋によく似た木造アパートという。
「どんな漫画を描くにしても、生活感を大切にしたい」と田岡さん。「まだまだ力不足で、ちょっと変わった漫画ですが、少しでも共感してもらえるとうれしいです。部屋から一歩も出ることなく、今後どんな風に展開していくのか、主人公の変わらなさっぷりを楽しんでもらえれば」と話している。

午前10時から午後5時まで。問い合わせは同所(℡073・463・4640)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。