和歌浦の美を絵図や屏風で 市立博で企画展

和歌浦の変遷が分かる屏風を展示

和歌山市湊本町の市立博物館で6月4日まで、春季企画展「紀州の風景―和歌の浦を中心に―」が開かれている。同館は、このほど日本遺産に認定された「絶景の宝庫 和歌の浦」(和歌山市、海南市)の申請に関わっており、その魅力を再発見してもらおうと企画。海岸や山地など県内の景勝地を描いた絵図や地図を中心に、焼き物や屏風など約180点を展示している。

江戸時代前期の和歌浦を上空から俯瞰(ふかん)した「和歌浦図屏風」には、塩田開発などで埋め立てられる以前の姿が描写されている。その他展示資料と併せ、1825年に藩が塩田化を許可して以降、市町(いちまち)前の入り江が開発され、不老橋が完成するなど、景観の変遷がたどれる。

その他、紀州東照宮の例祭・和歌祭が、かつては和歌山城下の各町から参加する祭りだったことを示す絵巻、和歌浦から見た紀三井寺を描いた南紀男山焼なども並ぶ。

同館の額田雅裕館長は「和歌の浦は、江戸時代以前から風光明媚(めいび)な景勝地として、多くの絵図などに描かれてきた。地元の皆さんにその素晴らしさを再認識してもらい、ぜひ自信を持ってもらいたいですね」と話している。

入館料一般100円(21日まで「国際博物館の日」にちなみ無料)。20日午後2時から同館2階講義室で、額田館長による特別講演会「和歌浦と紀州の風景」がある。また6月3日午後2時からは、学芸員による展示解説が行われる。

また同館では和歌の浦の日本遺産認定を記念し、1階玄関スペースに記念パネルなどを設置。「ぜひ絶景の宝庫・和歌の浦を体感して」とPRしている。

企画展の一部を含めた展示。和歌浦の古写真や絵図の他、平成27年に一部が崩落し、先日保存処理が完了した不老橋の親柱(約25㌢×30㌢×60㌢)を展示。観海閣、雑賀崎の夕景などの写真パネルも並び、日本遺産に認定された景観の美しさを伝えている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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