ミタコトナイ世界へ 亀井さん和伽人形展

想像力をかきたてるような和伽人形

岩出市の人形作家・亀井潤さん(48)の「和伽(おとぎ)人形展~ミタコトナイモノミタイデスカ~」が28日まで、和歌山市満屋のギャラリー&カフェAQUA(アクア)で開かれている。

物語を感じさせる「和伽人形」という独自のジャンルで、不思議な魅力の人形を手掛ける亀井さん。美しさの中にある妖しい雰囲気を追求し、国内外で作品を発表している。

今回展示する10体のうち、6体は和歌山では初披露。趣向を凝らした体験型の展示になっており、来場者は少し照明を落とした薄暗い会場で、水が入った竹筒の中の人形を、手元のライトを使ってのぞいたり、つぼのふたを開けて中に入った人形を確認したり。「怖いもの見たさ」からか、恐る恐る鑑賞している。

「水」が一つのテーマになっている。「水芭蕉」と題した作品は、横たわる着物姿の女性の表情が水面にも映り、静かな余情を漂わせる。また、ある小箱からは水がしたたり落ちる音が…。ゆっくりその戸を引くと、そこには雨の中、水にぬれた人形がたたずんでいる

作品のタイトルも、「月生雨」「尼蛙」「緒竹姫」など意味深長で、亀井さんは「作っていると、人形が語り掛けてくるように浮かんできます」と、これまた意味ありげ。「皆さんの反応や入り込み具合もさまざまで、楽しい。人形それぞれにどういう物語があるのか、自由に想像しながら楽しんでもらえれば」と話している。

午前10時から午後5時まで。22日休み。問い合わせは同ギャラリー(℡073・463・4640)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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