IR誘致効果考える 運営事業者らシンポ

来場者とIRについて質疑を行う(左から)伊佐代表、アトキンソン社長、門議員

和歌山市でも誘致活動が進められている、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)について運営事業者や国会議員らが議論する「IRを考えるシンポジウム」が10日、同市手平の和歌山ビッグ愛大ホールで開かれ、多くの市民らが耳を傾けた。

実行委員会が主催。IRの誘致によって生じるさまざまな効果を考え、多くの人に知ってもらおうと企画。マカオでIRを展開する運営会社「ギャラクシー・エンターテイメント・グループ社」日本代表の伊佐幸夫氏や㈱小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長、門博文衆議院議員が登壇し、IRの魅力や県内誘致をめぐる動きについて話した。

伊佐代表は、IRが地元の商業に影響を与えるのではとの懸念について、同社がマカオで運営しているIRを例に「多くの地元の中小企業にもIRに参加してもらっている」と強調。IR全体に占めるカジノ施設の割合は約5%にすぎないことを紹介した。

アトキンソン社長は日本の観光について「観光収入がまだ少ない」と指摘。高級ホテルの数と観光収入の額は大きく関係していると説明し、「魅力的な施設を造れば、人は自然に集まる。カジノは依存症の確率が低いギャンブルだ。きちんと対策を打てば(依存症の)可能性は限りなく0に近くできる」と述べた。

門議員はIRによる雇用創出効果を強調。「年齢や性別、学歴に関係なく、それぞれの立場で働ける。ぜひIR誘致を応援していただきたい」と呼び掛けた。

質疑応答では、参加者から「誘致が実現する可能性は」「誘致が成功した場合、開業までどれくらい時間がかかるのか」などの質問が出され、アトキンソン社長は「交通の便は良すぎても危ない。和歌山は関西国際空港から近すぎず遠すぎずの距離で、チャンスはある」とし、門議員は「開発合意から着工を経て(完成までに)4年くらいかかるのでは」と見通しを示した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。