性被害防止へ初の教室 県警SSS対策で

ネットを通じた性犯罪について学ぶ生徒ら

女子中学生を対象とした県警による性被害防止教室が5日、和歌山市西庄の市立西脇中学校で初めて開かれ、女子生徒80人が性被害の現状と対策を学んだ。

インターネットを通じた児童ポルノや児童買春など、児童に対する性被害が深刻化していることから、県警は、被害の防止と、被害を受けた児童の早期発見、救出、性被害防止に対する県民の意識向上などを目的とする「SSS(スリーエス)和歌山対策」を独自に推進し、今回の教室もその一環。

教室の講師は、県警本部少年課少年サポートセンターの田中公子主任が務めた。田中主任はスマートフォンの普及により、中学生が児童ポルノの被害に遭うケースが増えている状況を指摘。趣味が共通する人同士が交流する「コミュニティーサイト」で知り合った人から性的写真の送信を迫られた事例を紹介し、「大人の男性が女子中学生を名乗っていることもある。デジタル画像はコピーが簡単で広がりやすい。犯人が逮捕されても取り戻すのは難しい」と解説した。

被害を防ぐ方法については、「他人に見られて困る内容は送信しない」「ネット上では安易に個人情報を載せない」などの対策が有効と説明し、スマホから有害サイトへのアクセスを遮断する携帯電話会社のフィルタリングサービスの利用を勧めた。

女子高校生が接客する「JKビジネス」にもふれ、「耳かき、お散歩だけ」といった文句で勧誘していても「それだけでは終わらず、性的サービスを強いられることもある」と注意を促し、「一人で悩まずに先生や警察に相談してほしい」と呼び掛けた。

講義を聴いた松尾朱李さん(13)は「普段使っているラインなどが(使い方を間違えると)危ないということを再確認しました」と話していた。

県警は今後も、被害防止教室の開催など「SSS和歌山対策」に取り組む。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。