日本を変える女性の力 同大の浜教授講演

国際社会と女性の関わりなどを話す浜さん

男女共同参画特別公開セミナー「誰もが幸せになれる経済論~日本を変える女性の力~」が7月29日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれ、エコノミストで同志社大学大学院ビジネス研究科教授の浜矩子さんの講演に、約200人が耳を傾けた。
県男女共同参画センター“りぃぶる”と和歌山市、一般財団法人和歌山社会経済研究所が主催。りぃぶるの山中浩子所長は「国内の労働力が減少する中、男女共同参画は重要な課題の一つ。国際経済を通して、女性の活躍と今後の社会との関わりを学びたい」とあいさつした。
講演で浜さんは、日本やアメリカの経済政策を解説しながら、「グローバル時代は女性との相性が良い」と強調。人やモノが国境を越えるグローバル社会で大切なことは、フットワークの軽さや高い適応能力、心身が丈夫であることなどと述べ、男性よりも女性にその特性が顕著であるとして「女性は貿易財である」と表現した。
現代の世界情勢については「人類史上初めて、突出している強い存在が見当たらない時代」と指摘。平成23年に起きた東日本大震災で、被災地の自動車部品製造工場が稼働できなくなった際、世界中の自動車工場の生産が停止した事例を挙げ、現代は「最大のものも、最小のものが支えている社会」と定義した。
浜さんは、安倍内閣の経済政策「アベノミクス」には「誰もが支えあう国際社会」の観点が欠落していると批判し、「誰も一人では生きていけない国際社会」で重要なことは「人の痛みに思いをはせられる感性」だと強調した。
さらに、これまでは社会的環境に恵まれていたとはいえない日本女性には、それ故にたくましさと豊かな感性が養われていると再評価し、「男性に甘やかされてきた欧米の女性よりも、日本女性は優れた自己展開力を持ち合わせている」と激励していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。