薬学部開学へ協力推進 医大・県・市が協定

県立医大薬学部の外観イメージ(県提供)

旧和歌山市立伏虎中学校跡地への県立医科大学薬学部の設置に向け、同大と県、和歌山市は8月31日、県庁で連携、協力を目的とする協定を締結した。開学は平成33年4月を予定し、県内医療に貢献する人材の輩出、中心市街地の活性化への好影響などが期待されている。

同学部は約177億円の事業費を投じ、同中跡地に地上11階・地下1階建ての教育・研究施設、同大紀三井寺キャンパスに地上5階建ての医薬看共同研究施設を設置する。延べ面積は同中跡地の施設が約2万6000平方㍍、紀三井寺キャンパスの施設は約3000平方㍍。定員は1学年100人、6年制とし、薬剤師国家試験の受験資格が得られる。

31日に県庁知事室で行われた締結式には、同大の岡村吉隆理事長、仁坂吉伸知事、尾花正啓和歌山市長が出席し、協定書に署名した。

協定には、同市が薬学部設置に必要な用地を同大に無償貸与し、県は同大に対して設置に必要な財政的支援や技術的協力を行うことなどの内容が盛り込まれている。

岡村理事長は、同大キャンパスが平成10年まで旧伏虎中の隣接地に立地していたことにふれ「少し戻ってこられたのは大変意義深く思っている」と話し、6年制を採用している国公立大薬学部の定員が全国で約700人にとどまっていることを紹介。「定員100人の薬学部新設は大きな意味がある。チーム医療など、いろいろなことが分かる薬剤師を育てていきたい」と抱負を語った。

尾花市長は、大学誘致が人口流出の抑制や中心市街地の活性化につながることを強調。「大変うれしい。南海和歌山市駅前の再開発や市民会館の建設と相乗効果が出るように取り組んでいきたい」と話した。

仁坂知事は「ずっと相談してきたものが形になったのは良いこと。早くできたらなぁと思っている。ここで次代を担う薬剤師が育つことを考えると楽しみだ」と話し、笑顔を見せていた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。