和太鼓で全国総文出場へ 海南高美里分校

全国に向けて成長を期す部員たち

県立海南高校美里分校(紀美野町毛原中、河本好史校長)の太鼓部が、県高校総合文化祭郷土芸能部門発表会(8月23日、かつらぎ総合文化会館)で優勝し、来年8月に長野県で開かれる第42回全国高校総合文化祭への出場が決定した。全国出場はこれで8回目となる。

同校が前身の大成高校時代に創部された太鼓部はことしで21年目を迎える。普段は夏休みを中心に老人ホームや地域の夏祭りなどで和太鼓の演奏を披露している。現在の部員は13人で、高校生になってから太鼓を始めた初心者が多い。
同発表会には同部の他、紀北農芸高校(かつらぎ町)、きのかわ支援学校(橋本市高野口町)が出場。制限時間8分で、演奏曲の編成は各校で決められる。
同部は卒業生の弓庭規生さんが作曲した「森のカタルシス」と「長峰」、同部の演奏指導をしている山本良子さん作曲の「轟」「朝焼け」の部員が好きな4曲を選び、前半と後半に分けてメドレーで演奏した。
大太鼓と小太鼓を中心に、長胴太鼓(宮太鼓)や竹、かね、銅鑼(どら)とさまざまな楽器で編成。部長の西澤和久君(3年)によると、練習では何度たたいても合わなかったり、相手の太鼓の音が聞けずにタイミングがずれたりと、前途多難な状態だったという。ビデオで自分たちの演奏を録画しては見直し、音を合わせていった。
緊張しながら迎えた本番では、大成高校時代から先輩が着てきた法被を身に着け、息の合った演奏ができた。他校より部員数も多かったため、迫力ある演奏になったのではと西澤君は振り返る。
しかし、審査員からは「まだまだそろっていない」「バチを持つ手がふにゃふにゃしている」と厳しい指摘も受けた。西澤君は「太鼓全体はまだバラバラ。全国大会に向けて、迫力ある太鼓を披露できるようにしていきたい」と話し、指摘された点を克服し、さらなる成長へ意気込みを見せる。
顧問の西村俊治教諭は「2年ほど優勝を逃していたので、先輩たちの悔しい気持ちを晴らそうという思いも強かったのでは。全国では代表としての自覚と誇りを持って、入賞できるように練習してほしい」、山本さんは「これからの一年はとにかく基礎から。『急がば回れ』の精神で生徒は自身を鍛えてもらいたい」と期待を寄せた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。