旧県会議事堂の価値 重文指定記念講演会

重文指定の理由などが紹介された記念講演

和歌山県岩出市根来の旧県会議事堂が国の重要文化財に指定されたことを受け、県は11日、同議事堂で記念講演を開いた。独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所の亀井伸雄所長を講師に迎え、同議事堂の歴史的価値や魅力について学んだ。

同議事堂は7月31日に重要文化財の指定を受け、それに伴い初めて記念講演を開催。歴史的価値の周知や今後の利活用を促進することを目的としており、約200人が参加した。

亀井さんは文化財保護の歴史や保護法について説明。同議事堂が重要文化財に指定された理由として、明治期の独立型の木造県議会議事堂であることや和風意匠を基調とした現存唯一の遺構であることにふれ、地方大工の技術的深化を示すものだと強調した。また、和風の中にも近代の技術を効率的に採用しているとし、さまざまな建築文化が合体した建物だと話した。

同議事堂が今後、周辺府県の議事堂の規範となるような保存や、多様な利活用に期待を寄せ、「先人の思い、県民の保存に向けた情熱と努力を忘れず、末永く愛してほしい」と呼び掛けた。

その後のミニコンサートでは、いわでチェンバーアンサンブルによる弦楽四重奏が披露された。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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