古書で犯罪被害者支援 県民に寄付呼び掛け

古本を犯罪被害者支援に(写真はイメージ)

公益社団法人「紀の国被害者支援センター」(和歌山県和歌山市小松原通)は2日、県民から古本を募り、売却した代金を犯罪被害者支援に充てるキャンペーン「ホンデリング」を始めた。同センターは「家に眠っている本があれば、社会に役立ててもらえれば」と協力を呼び掛けている。12月1日まで。

「犯罪被害者支援の日」(10月3日)と「犯罪被害者週間」(11月25日~12月1日)に合わせて実施。27年は4万6817円、28年は3万9915円が集まった。

同センターは、県内で犯罪や交通事故などの被害に遭い傷ついた人が平穏な生活を営めるよう心のケアや生活の支援、裁判の付き添いなどに取り組んでいる。23年に県公安委員会指定の「犯罪被害者等早期援助団体」になってからは、警察との連携もあり、相談件数は倍以上の年間約500件に。しかし、県内の刑法犯認知件数は6360件(28年)に上ることから、同センターは「声の届いていない犯罪被害者がまだたくさんいる」とみている。

キャンペーンでは、本やDVD、ゲームなどを県民が専門の買取業者に連絡し寄贈(5冊以上で送料無料)すれば、査定後、買い取り額が同センターへ寄付金として送られる仕組み。専門書は特に高く売れるという。寄付金は同センターの活動資金の一部となり、例えば古本350冊(5000円相当)で、臨床心理士による専門相談が1回開催できる。

心掛けているのは、本人の意思を尊重しながら「寄り添う」支援。多く犯罪被害者の声に対応できるよう、支援員の増員も視野に入れている。同センターの浅利武事務局長は「センターの認知度は十分とは言えない。キャンペーンがきっかけとなり、われわれの活動を広く知ってもらえたら」と期待している。

古本の送付には、同センターが配布する申込書を同封する必要がある。問い合わせは同センター(℡073・427・2100)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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