全選手が攻撃的に リーヴォ昇格への展望㊦

ミーティングで坂元監督の話を聞く選手ら

できる限りのことをしてトップを狙おう――。全国社会人サッカー選手権大会(全社)まで2週間。アルテリーヴォ和歌山の坂元要介監督は、練習中のミーティングで選手に訴えかけた。JFL(日本フットボールリーグ)昇格を目指すチームにとって、今シーズン最後となる出場権獲得のチャンスを前に、意気込みなどを聞いた。

練習場となる河西緩衝緑地グラウンドには、雨天の中ボールを追う選手の姿があった。練習メニューの最後に組み込まれたインターバル走。ピッチを何往復も走り、徹底して足に負荷をかける。ゲーム形式の練習をこなした後にもかかわらず、そこには誰一人として手を抜く選手はいなかった。

全社は1回戦から決勝まで、5日間連続で試合が行われる過酷な大会。全国の強敵を相手にするには、試合終盤の疲労がたまった中で一定のパフォーマンスを保ち続ける必要がある。過去に全社を制したことのあるリーヴォだからこそ、苦しい局面を戦い抜く重要性は熟知している。

坂元監督が掲げるのは、すべての選手が攻撃的な姿勢を崩さないスタイルだ。その中で攻撃の起点となるFWの澤野には大きな期待が寄せられる。高い足元の技術に加え、スピード、パス精度、決定力を併せ持った万能型ストライカー。最近では右サイドハーフにポジションを下げ、攻撃の組み立ても担う。最前線にいるよりもボールに触れる回数を増やすことで攻撃にリズムをもたらす。

各選手のポジションはダブルボランチの4―4―2が基本となる。相手に合わせて戦術を使い分ける器用さこそまだ持ち合わせていないが、全社を見据えてFWを3枚に増やした4―3―3システムも検証している。指揮官は「できることとできないことを割り切ることは大事。いろいろ試しながら準備を整えたい」と話す。

初戦の相手となるヴェルフェたかはら那須(栃木県)は今季関東リーグ1部で5位だった。中盤の底からゲームを組み立て、それぞれの選手が献身的なチームプレーに徹する。攻撃のスタイルはリーヴォと似ている部分が多いため、戦いにくい相手ではない。弱点は空中戦。高身長な選手が少なく、高さのあるDFの角南や寺本をターゲットにしたセットプレーは一つの攻撃パターンとして十分な武器となる。

坂元監督は「まずは初戦に勝つことを意識したい。求められる結果を残せるように戦う」と意気込みを話している。

初戦は14日、福井県坂井市の丸岡スポーツランド南コートで行われる。午前10時キックオフ。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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