西さん箏曲コンサート 竹中元大臣も登場

演奏する西さん(左から2人目)

和歌山県和歌山市出身の箏曲家・西陽子さんのコンサート「KOTO NIGHT~箏の一夜~」がこのほど、同市西高松の県立図書館メディア・アート・ホールで開かれた。2020年に向けて日本文化の魅力を発信する内閣府「beyond2020プログラム」の認証を受け、西さんによる新しい試みが盛り込まれ、五感で楽しめるコンサートとなった。

日本の音楽のさまざまな面を知ってもらおうと、前半は古典的な曲を中心に、後半はブラジル音楽とのコラボレーション曲を披露。ドレスコードも設けられ、休憩にはブラジル産コーヒーと県産色川茶、フルーツのケーキを味わった。

日本の音がテーマの第1部では、「黒田節による幻想曲」から始まり、演奏の間には同市出身の元経済財政政策担当大臣で慶應大学名誉教授の竹中平蔵さんをゲストに迎え、トークも展開。県立桐蔭高校の卒業生であり、ダボス会議をきっかけに交流が始まった2人は互いのラジオ番組や講義に登場。今回は箏の紹介から、音と音の間を楽しむ日本人の「間の文化」について語り合った。

第1部の最後は西さんが指導している同校箏曲部も参加し、ブラジルへ行った移民の写真をスライドで紹介しながら移民のつつましく優しい日本人の力を伝える「久遠の大地」を演奏した。

第2部はフルート・尺八奏者のシェン・響盟・リベイロさんと、ギタリストの田嶌道生さん、パーカッションの栗山豊二さんを迎えて「ブラジレイリーニョ」「Canto deXango」などブラジルでも歴史の深いショーロというジャンルの楽曲を演奏。後半にはブラジルの都市ベレンで国際協力機構(JICA)として活動する生徒と中継をつなぎ、日本とブラジルの活動について報告し合った。

コンサートについて、竹中さんは「beyond2020プログラムとしても開催でき、文化交流として意義深いものになったのでは」、西さんは「アンコールでは手拍子もしてもらい、終演後は皆さん和やかな雰囲気で、参加してもらえたという感覚。一緒に楽しめて良かった」と話した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。