南海は単線で復旧へ 国交相が不通現場視察

線路がゆがんだ男里川橋梁

台風21号の被害状況を視察するため、石井啓一国土交通大臣と世耕弘成経済産業大臣が28日、相次いで来県し、被災自治体の首長らと復旧・復興について意見交換した。大阪府泉南市と阪南市の境界を流れる男里川の橋梁で線路がゆがみ、南海本線が不通となっている問題では、石井国交相が「被害のなかった片方の線路を動かせるようにしたい」と述べ、和歌山と大阪を結ぶ重要な交通路の復旧を急ぐ考えを示した。

石井国交相は大阪府岸和田市で土砂災害の現場を視察した後、午後0時半ごろに男里川の橋梁を訪れた。線路のゆがみを確認し、樽井―尾崎間が不通となっている影響で県内や大阪府南部から大阪市方面への通勤・通学などに大きな影響が出ている現状の説明を受けた。南海本線の復旧について「(被害を受けていない)上り線を活用し週明け(今週)にも単線で運行できるよう努力していると聞いている」と復旧の見通しを語った。

その後、広範囲の浸水被害が発生した紀の川市貴志川町丸栖地区に移動。市役所で中村愼司市長から被災状況の報告を受け、復興の進め方などを巡り意見を交わし「今までにない被害も発生しており、地元の皆さんが安心できるように自治体と連携し早期復興を支援していきたい」と述べた。

世耕経産相は、浸水被害が大きかった新宮市や那智勝浦町、海南市、紀の川市を訪れ、商店街や中小企業約20社を視察した。

午後4時40分ごろ、大雨の影響で浸水した紀の川市桃山町の東建具店を訪れた世耕経産相は、経営者の説明を受けながら浸水による被害状況を確認。復旧に向けて必要なことなどについて意見交換し、担当者をつけて対応することなどを伝えた。午前からの視察を終えて報道陣の取材に応じた世耕経産相は「機械設備の買い換えや販売直前の在庫価値がなくなり、資金繰りが困難だという悲痛な声を聞いた」と振り返り、「信用保証の付いた融資をできる限り活用していきたい。経営者に寄り添い、事業を継続できるように努めていきたい」と話した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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