ラジオ体操普及で表彰 指導士の中川さん

「私が元気をもらっています」と中川さん

ラジオ体操の実践指導と普及に貢献したとして、本年度のラジオ体操優良団体等全国表彰に、和歌山県和歌山市の中川聖子さん(73)が選ばれた。NPO法人全国ラジオ体操連盟などが毎年表彰しているもの。中川さんは県内に5人しかいない2級ラジオ体操指導士の資格を持ち、3年前から同市の和歌山ビッグホエール前で平日の毎朝指導している。中川さんは「続けてきて、本当に良かった。体操に来てくれる皆さんと一緒に頂いたようなもの」と喜びいっぱいに話している。

中川さんは、かつて実業団のソフトボール部で活躍。世界選手権に2度の出場経験がある。県のスポーツ顕彰を2度受け、同市のスポーツ推進委員。

中川さんが現在講師を務めるラジオ体操は、同施設が和歌山での国体を前に、県民に健康意識を高めてもらおうと平成26年8月に開始。当初は施設を運営する県スポーツ振興財団の横尾英治理事長らが指導していたが、その後間もなく、施設のスポーツ教室によく参加していた中川さんが指導員を自ら申し出、同年冬に指導士2級の資格を取得した。

午前8時から約15分間、ラジオ体操第一、第二、「みんなの体操」に取り組む。60代から80代まで毎回40人ほどが参加。ことし3月には延べ参加数2万人を達成し、間もなく3万人の見込みという。

「最初は動きをまねるのすら大変だった人も、3年も続ければリズムに乗れるようになってきました」

「いつでも、どこでも、誰でもできる」のが大きな魅力で、中川さんは「『生活の一部になった』という声を聞くのが何よりうれしいです」とほほ笑む。

大切にしているのは、形式ばった解説はしないこと。「『手から足の先まで美しく』なんて、ここでは求めません。とにかく参加してもらって、少しでも元気になってもらえればそれが一番です」。

わきあいあいとした雰囲気の中、爽やかな汗を流した参加者同士で、つながりも生まれている。

先日、本町のフォルテワジマで開かれたラジオ体操教室でも講師を務めた。約60年続く日課は早朝のウオーキング。他の教室では講師がどのように指導しているのか、生徒の立場でさまざまな種類の教室に参加し、指導者としてのレベルアップにも余念がない。

2020年には東京五輪も控える。目下の目標は、県内にまだいない1級資格の取得といい「和歌山にも指導者が増えればいいですね。毎日の体操も、もっとたくさんの人に参加してもらえるよう輪を広げたい」と笑顔で話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。