8連覇の秘密語る 帝京ラグビー岩出監督

講演する岩出監督

スポーツ庁と日本学校体育研究連合会の第56回全国学校体育研究大会和歌山大会が9、10日に開かれ、幼稚園や小中高校、特別支援学校の教職員や大学の研究者ら約850人が参加して体育、保健体育学習について研究協議した。
9日に県民文化会館(和歌山県和歌山市小松原通)で行われた全体会では、帝京大学ラグビー部の岩出雅之監督が講演。10日は県内の幼稚園、小中学校で分科会が開かれ、公開授業や研究発表が行われた。
岩出監督は新宮市出身で平成8年に同部の監督に就任。第46回全国ラグビー大学選手権大会で同部を初優勝に導き、ことし1月の選手権大会で8連覇を果たした。
岩出監督は連覇ではなく、学生の成長を目指した楽しく知的で、力がつくための方法を紹介。選手が主体的に判断できるリーダーシップや、周囲と協調しながら自律を促す他律性自律の育成、上級生が下級生を支えることで多くを授け、下級生がそれらを身に付け、また次の後輩へ与えていく部活内の成長サイクルの作り方を話した。
楽しく活動するためのモチベーションマネジメントも解説し、最重要目標に向けて小さな作業にもわくわくできる「play」の考えのもとを作ることで、厳しい場面も楽しめると話した。
また上級生が偉く、下級生が雑務をこなす体育会系の上下関係から、新しく入った1年生に精神的余裕をもたすため4年生が雑用をこなす体育会系イノベーションの必要性を強調。想像性と創造性を奪う報酬や惰性などスポーツの改善の余地を語り、「組織を変えるには経験値と向き合い、いらないものを捨て、まずトップから変わること」と締めくくった。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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