発達が気になる子を支援 鷺ノ森「ポニー」

「遊びを通じてコミュニケーションを」と岡さん㊨、岩橋さん

周囲となじめない、動き回るといった発達が気になる子どもとその家族を支援する施設「児童発達支援ポニー」が1日、和歌山県和歌山市鷺ノ森堂前丁にオープンした。言語聴覚士として発達指導に長年携わっているスタッフが常駐し、家族の相談に対応。利用者が通う幼稚園や学校にも出向き、発達年齢に合った関わり方がなされるよう働き掛けるなど、きめ細やかな支援を行う。
県から指定障害児通所支援事業者に指定されているNPO法人和歌山勝手連ネットワーク(得津修司理事長)が運営。集団行動が苦手、特定のものへのこだわりが強い、多動であるなどの発達障害に対し、言語聴覚士の岡美代子さん(61)が、悩みを抱える利用者の発達段階を踏まえ、発達年齢に合った指導を行う。
施設ではハイキングや陶芸などの体験学習も取り入れている。発達障害に見られる傾向の一つ、手先などの不器用さは、指や全身の遊びを通じた訓練で改善を図り、円滑なコミュニケーションは、家庭や学校など社会生活の場面を設定したロールプレイングによって学ぶ。
岡さんと管理者の岩橋朝子さん(28)は、ことし2月まで同じ病院で6年間共に勤務していた元同僚で、実の母娘。岡さんは定年で、岩橋さんは結婚のため退職した。
支援していた子どもたちのために岡さんが企画し、毎年開いていたサマーキャンプに、岩橋さんは幼少の頃から参加してきた。楽しく遊んだ思い出を「母は多動性の傾向があり、私はコミュニケーションが少し苦手なので、参加者と気が合って楽しかったです」と振り返り、発達障害は誰にとっても身近なものであることを強調する。
岡さんは「子どもの仕事は遊びです。子育てと臨床経験を基に、まち全体を教室と捉え、さまざまな場所へ遊びに出掛け、楽しい関わりを持ちたい」、岩橋さんは「若いお母さんが、お子さんの発達に関して心ない言葉に傷ついておられる場合には、しっかりと耳を傾けたい」と話し、利用を呼び掛けている。
利用対象は未就学児から高校生まで。利用日は年末年始を除く水~土曜。営業時間は午前9時半~午後5時半。利用料は児童福祉法に定められた金額で、送迎はしていない。問い合わせは岩橋さん(℡090・5095・5249)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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