アクセスよく格安 真田堀に簡易宿泊施設

「紡」の受付で板東さんと娘の真那実ちゃん

地方の商店街が衰退傾向にあるといわれる中、和歌山県和歌山市の真田堀川沿いの元寺町アーケードでは、ことし春から若年層による新規開店が相次いでいる。11月には同所の空き店舗3軒を利用した簡易宿泊施設「Sana InnTown(サナインタウン)」が本格的にオープン。これまで県外のビジネスマンや県南部から訪れた宴会客、外国人観光客などの利用があり「アクセスがよく、安価で利用しやすい」と好評だ。
同宿泊施設は㈱真田堀家守舎(同市、山東洋介・板東高功共同代表)が運営。増加している外国人観光客向けの宿泊施設をまちなかに作り、周辺の飲食店の利用促進を図ることで地域の活性化を図るビジネスモデル。真田堀家守舎は、平成28年11月の第5回リノベーションスクールに参加したメンバーで設立された。プランは、日本政策金融公庫和歌山支店ときのくに信用金庫本店の協調融資で実現した。
3軒構成の「サナインタウン」の名称は、真田堀川の「サナ」と宿場町を意味する「インタウン」を合わせたもの。観光客と地域をつなぐ場所になることを目指していることから、それぞれの施設を「結」「紡」「糸」と名付けた。

アーケード内の中央部に位置する「紡」のみが1・2階を利用でき、1階に受付とコミュニティーリビング、2階に簡易ベッドの並ぶドミトリー(相部屋)が設けられている。他の2カ所は、ドミトリーが設けられている2階のみが利用できる。
板東さん(40)によると、帳場機能をを1カ所に集約し、周辺の物件の中でも賃貸料の安価な2階を宿泊施設に使用する形態は、イタリア山間部で空き家や空き部屋を利用して観光客の宿泊施設を運営している手法を参考にしたという。
板東さんは、コミュニティーリビングで利用客と積極的にコミュニケーションをとり、地域全体でもてなすことを目指しており「かつては映画館や歌舞伎座などがあり、豊かな文化を感じさせるまちだったこの場所で、ふさわしいまちづくりをしてきたい」と意欲を燃やしている。
ドミトリーは男女混合、女性専用タイプがあり、どちらも料金は税込みで3200円(週末3400円)。個室は2人使用7800円(同8800円)、1人使用4500円(同5500円)。予約など詳しい問い合わせは同社(℡050・5215・7422)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。