210段を走れ 紀三井寺で初の速駈詣り

一気に階段を駆け上がる参加者

「成人の日」の8日、西国三十三所2番札所・紀三井寺(和歌山県和歌山市)で、楼門から最上段までの210段を駆け上がって参拝する「紀三井寺福開き 速駈詣り(はやがけまいり)」が初めて行われた。本堂へ通ずる結縁坂(けちえんざか)を舞台に、10代から70代まで112人が頂上までのタイムを競った。
急な傾斜の階段を生かして楽しく参拝してもらい、スポーツ愛好者の輪を広げようと、ランニングクラブの「汗濁(あせだく)大学アスリートクラブ」と同寺が企画した。
同階段の駆け上がり最速記録(21・9秒)保持者で同市出身、ソウル・バルセロナと五輪2大会に連続出場した陸上競技選手の青戸慎司さん(50)も特別ゲストとして来場。「私自身のトレーニングの原点というべき場所。弱い自分に打ち勝ち、実力を知るためのいい階段」と話し、行方を見守った。
参加者は全力で駆け上がったり、自分のペースで一段一段着実に踏みしめたりとさまざまで、周囲からは「まだまだこれから」「自分との勝負」などと熱い声援が飛んだ。
終盤は足がもつれそうになりながら駆け込む人、ふんどし姿やかぶりものを身に着けて参加する人、仲良く手を取り合ってゴールする人もおり、達成者には「御朱印入り速駈証」が発行された。
男性1位の「福結び速駈王」は京都市の大学職員、佐々木竜一さん(30)で27秒49。57秒02で女性1位「福結び速駈姫」になった紀の川市の公務員、坂口多加代さん(39)は「最後は足が動かなくなりましたが、走り切れて良かった。年明けから福を授かりいいスタートになりそうです」と満面に笑み。同クラブ代表の平川太一さん(44)は「来年以降も継続し、新年恒例の行事になればうれしい」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。