ミカンの病害虫診断アプリ 山東農園が開発

山東農園が開発したアプリ「アグリショット」の画面

自社農園や農薬販売などを手掛ける㈱山東農園(和歌山県和歌山市伊太祈曽、硲田孝之代表取締役)が、かんきつ類の病害虫を人工知能(AI)で素早く診断できるスマートフォンアプリ「アグリショット」を開発した。豊富な経験と知識が求められた病害虫診断が、誰でも簡単にできるようになる。同社は「かんきつ類は他の農作物に比べ病害虫の種類が多い。ミカン作りの現場のお役に立てたら」と話している。

使い方は、スマートフォンの無料通信アプリ「LINE」に「アグリショット」を追加し、トーク画面で病害虫の画像を送信するだけ。約5秒で診断し、「ダニ」や「カメムシ」「黒点病」など可能性の高い病害虫名を教えてくれる。主なものだと約20種類の病害虫がいるといい、結果を参考に農家は使用する農薬の種類を選ぶことができる。
AIに関心のあった硲田さんが昨年春ごろに考案。プログラムの基本を考え、外部のエンジニアに依頼して開発した。ミカンは栽培期間中、さまざまな病害虫がつきやすく、農家の人でも見慣れないものや判別のつきにくいものがある。同社の取引先にミカンの栽培農家が多く、農家の人がJAに持ち込んで聞くなど困っている現場を見てきた経験が今回のアプリの開発につながった。
硲田さんは「まずはかんきつ類のアプリからだと思った。いずれは診断できる農作物の種類を増やしたい」としている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。