食材愛し移住 イタリア料理シェフ藤原さん

「これまで経験してきたことを注ぎ込みたい」と話す藤原さん

和歌山県和歌山市友田町に今月7日、小さなイタリア料理店「ガストロテリア・エッフェ」がオープンした。オーナーシェフの藤原新吾さん(37)は、生まれも育ちも奈良県生駒市。数年前、和歌山市内のレストランで1年半ほど勤めていた時に出合った県産の豊かな食材に強くひかれ、移住を決意。念願だった自分の店を構えた。
料理人として10年、各地で腕を磨き、本場イタリアでも修業。現地では、土地の風土と深く結びついた食文化が地域ごとに根付いており、「料理は地元の食材で作る」という考え方が心に刻まれた。

自然豊かな和歌山は、野菜や果物、海山の幸に恵まれ、「食を含めてこの土地に潜在性を感じる」と魅了された。例えば金山寺みそ。みりんと酒を合わせ、卵黄を漬け込んで乾燥させればチーズのような硬さになり、カルボナーラに合う。肉は熊野牛にうめぶた、ジビエ。加太や雑賀崎の漁港では新鮮なタチウオやマナガツオなどがとれる。農家で食べたトマトのおいしさは格別だった。「素材の味を損なわないよう調理するのが腕の見せどころ。県産食材をふんだんに使った料理を提案したい」といい、月ごとに替わるメニューをあれこれ思案する。
店内は、シンプルな内装に木のテーブルが温かみを感じさせる落ち着いた空間。店の名前は「美食」と「食堂」を意味するイタリア語から考えた。おいしい料理を気兼ねなく楽しんでほしい。そんな気持ちが込められている。
営業は午後6時~午前2時。カウンター6席と個室2席。日曜定休。メニューは5000円と7000円の2コース他。予約は同店(℡073・488・3205)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。