仕入れ見直し鮮度アップ 松源の桑原社長

はつらつと話す桑原社長

「地域のお客さまに『あって良かった』と言ってもらえる店にしたい」――。2月21日付で㈱松源の社長に就任した桑原太郎さん(38)。地元密着型の生鮮食品スーパーとして、県を中心に38店舗を展開する。近年は、インターネットや電話からの注文を受け自宅まで商品を届けるサービスが高齢者や子育て中の主婦を中心に人気といい、「変化の激しい時代。お客さまの要望を見極めながらスピード感を持っていろいろなことに挑戦したい」と抱負を語る。
人口減少が進む県では今後、限られたパイを奪い合う厳しい競争が予想される。「必要とされ、生き残っていくためにはどのような店づくりをすればよいか」を常に自問し、「改善と前進」を社の行動指針の一つに掲げた。
「安くないと物は売れない」と以前は考えていた。だが店長時代、1玉80円のキャベツより150円のキャベツが売れていくのを見て、「価格以上に、鮮度感やおいしさ、品質などお客さまが認める〈商品価値〉を備えているかどうかが大切だ」と気が付いた。
2年ほど前から、農産部門の仕入れと価格の見直しに力を入れている。生産者と直接やり取りする機会を増やし、地元の辰ヶ浜、雑賀崎の2漁港と組んで市場で競り落とした水産物をいち早く店に運ぶなど、県産品を多く取り扱うことで鮮度の高い商品が店に並ぶよう改善。少しずつ手応えを感じている。
好きな言葉は「福々しく懸命」。一生懸命仕事をしながらも、楽しく。「松源中興の祖」といわれる父で元会長の故一良氏が大切にしていた言葉だ。「売り上げだけを追求するのではなく、従業員が生き生きと働き、お客さまに満足していただけていたら、それが結果として社の発展につながる」と信じている。
父は松源を500億円規模の会社に育て上げた。「自分はその倍を目標としたい」。38歳という若さは強力な武器。失敗を恐れず「若い力で会社をぐいぐい引っ張っていく」と前だけを見据える。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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