新ラボ施設で企業支援 県工業技術センター

完成した施設内を見学する出席者(丸編み機)

和歌山県和歌山市小倉の県工業技術センターの「オープンラボ棟」に22日、加工食品開発施設と皮革・繊維関連施設が新たに開設した。すでに供用を始めている2施設を合わせると計4施設となり、同日はリニューアルセレモニーが行われた。
同センターは、企業が利用しやすいセンターを実現し、技術支援や人材育成を図ろうと、2015年度に4施設を集約したオープンラボ構想を計画。16年度に3D関連機器を活用し、効率的な試作品開発を促進する「3Dスマートものづくりラボ」、翌17年度に有機化学反応の予測などによる製品開発を支援する「ケミカルスマートものづくりラボ」の2施設を整備し、供用を開始した。今回新たに、加工食品開発の加速化を推進する「フードプロセッシングラボ」、皮革・繊維産業をサポートする「レザー&テキスタイルラボ」を開設した。
フードプロセッシングラボは、食品の加工方法や加工条件を検討するための設備や機器を集約。加工室と開発室を併設し、効率よく加工しながら分析できるようになった。レザー&テキスタイルラボは、染色・加工や繊維関連の設備機器を機能的に配置。糸を織ったり編んだりする時に部品と糸との間で生じる摩擦力の測定や革の屈曲試験などが行える。
同日のセレモニーには県議会議員や関係機関、団体、企業から約120人が出席し、仁坂吉伸知事は「どれだけ使ってもらえるかで県民に対する利益の還元は変わる。多くの人に知っていただき、活用してもらいたい」とあいさつ。仁坂知事や来賓の11人でテープカットを行い、リニューアルを祝福した。
その後、出席者は施設内を見学。職員は食品加工に関する取り組みとして、イチゴなどの食材の色、香り、機能性を生かす加工技術の開発について説明。丸編み機や各種測定装置の使い方などを紹介した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。