病児保育など拡充へ 月山クリニックが移転

移転後の月山チャイルドケアクリニック外観

和歌山県庁前で50年以上にわたり診療を続けてきた「月山チャイルドケアクリニック」(和歌山市小松原通、月山啓理事長)が6月6日、同市秋月の市立宮小学校前に移転する。施設の老朽化に伴うもので、市内で初めて設置した病児保育室などの機能は移転に伴い拡充し、より利用者のニーズに合った環境を整備する。(写真は同クリニック提供)
同クリニックは1966年、外科の月山病院として開院し、2008年から小児科を開設した。移転先は、乳幼児を診察する「月山ベビィクリニック」と産婦人科の「花山ママクリニック」がある建物の隣。外来、入院病棟と医院の機能はそのままに、エレベーターの設置や待合室の拡張など環境を整備した。
12年には、病気で保育所などに預けられない子どもを預かることができる病児保育室「ぴょんぴょん」を市内で初めて開設し、新医院では2階に設置される。
病児保育室の利用は季節などにより差はあるが、昨年は約900人を受け入れた。移転先の保育室には新たにトイレが設置され、インフルエンザなどの感染症の子どもを隔離するスペースも増える。医療対応できる保育士がこれまでと変わらず常駐。看護師らと連携し、医療ケアや急変時の対応も速やかに行われる。現在の3階から2階に変わり、エレベーターも設置されることで、より子どもと保護者が利用しやすくなった。
定員6人で、保育時間は月曜から金曜の午前8時から午後6時半まで。予約が必要。はしかなど感染力の強い病気、入院が必要な場合などは受け入れられないことがある。
0歳児と1歳児では処置が異なることなどから、より細やかな対処をするため、移転後は、隣接するママクリニック、べビィクリニックとともに出産、乳幼児の検診や予防接種、小児科での診察などをすみわけながら、連携を図っていく。
月山理事長(52)は「50年あった場所からの移転は心苦しい思いもあるが、秋月で新しいコンセプトのもと、子どもの医療を中心に頑張っていきたい」と話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

この記事が気に入ったら「いいね!」してね