江戸後期の動植物絵画 県立博物館で企画展

動物たちが生き生きと描かれた作品を紹介

小さなスズメからイヌやトラ、龍や鳳凰といった空想上の生き物まで――。主に江戸時代後半に、紀州で描かれた動物や植物の絵画作品を集めた企画展「博物館でいきものめぐり」が7月8日まで、和歌山県和歌山市吹上の県立博物館で開かれている。
当時の人々の生き物への関心や興味の深さを紹介する、親しみやすい展覧会。同館では「動物園や植物園を見て回るように楽しんで」と呼び掛けている。
円山応挙の弟子・長沢芦雪(ろせつ)や、紀州三大文人画家の一人、桑山玉洲(ぎょくしゅう)、京都で活躍した人気絵師の伊藤若冲(じゃくちゅう)の作など、国の重要文化財を含む約50点を展示している。
このうち、芦雪の「花鳥群狗図襖」(一部)はイヌの親子を描写。たわむれる、ふわふわとした毛並みの子イヌの姿をさまざまな角度から描いている。また、玉洲の「猛虎図」は、毛並みの一本一本を細やかに表現し、上半身を縦長の構図で捉えた迫力ある作品。
16日にあったギャラリートークでは、同館の竹中康彦学芸課長が約20人の来館者に展示資料を紹介。芦雪の作品の解説では、「芦雪の小動物に対する温かいまなざしがうかがえる」などと話した。
その他、愛きょうたっぷりの小ザルが100匹ほど描かれた墨画、季節の美しい風景とともに描かれた花鳥図なども並び、生き生きとした動物たちの姿が楽しめる。
23日、30日、7月8日の午後1時半からは学芸員によるミュージアムトークがある。問い合わせは同館(℡073・436・8684)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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