空き家活用や収益事業議論 粉河まちづくり

テーブルを囲み意見交換する参加者

和歌山県紀の川市粉河地区の活性化に取り組む人らがまちづくりの在り方について考える「まちづくりフォーラム 地域再生に新しい風を」が9月29日、同地区の山﨑邸で開かれ、自治体職員や市地域おこし協力隊員など15人が参加し、意見を交わした。

NPO法人紀州粉河まちづくり塾(楠富晴会長)が主催。市外在住の人にも広く参加を呼び掛け、和歌山市や大阪府河内長野市などからも参加があった。

フォーラムでは、和室の中央に置かれたテーブルを囲む形で座った参加者が、それぞれの活動や粉河への思いなどを報告した。

打田地区出身で河内長野市在住の川口均さんは、ことし4月から活動している団体「きのかわ空き家活用チーム」の取り組みを報告。年に1、2回しか使われていなかった市内の空き家でカフェを開き、台湾の大学生の空き家宿泊を受け入れたことなどを紹介した。活動を持続、発展させるためには目標の明確化や収益の確保、活動のPRなどが大切と強調。「わくわくした気持ちでとりあえずやってみようという活動はブームで終わる可能性がある」と指摘し、クラウドファンディングを通じた活動資金集めや来年10月に大阪市住之江区のインテックス大阪で開かれる「ツーリズムEXPOジャパン」への出展などを提案した。

粉河出身で東京の大学を卒業後にUターンした柏木雄人さんは、地元へ戻って「風情のある古い家がどんどん減っていると感じた」と報告。若者の就農促進を通じた農村文化の継承や粉河祭の振興に取り組みたいと話し、「街はさびれてきているが、粉河祭だけでも盛り上げたい」と訴えた。

他の参加者からは農業体験の促進や単身、2人世帯の支援などが提案された。楠会長は「イベントをするだけで終わりたくない。ボランティアや助成金頼みのやり方には限界があると思う。自己財源を自ら捻出する手法の確立が必要だ」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。