ロカルわかやまで紹介した、和歌山市・紀の川市・橋本市のパン屋さんのまとめです。2021年調べの「パン消費量都道府県別ランキング」では、和歌山県が堂々6位。なるほど、和歌山には舌の肥えたお客さんが多いので、レベルの高いパン屋さんが多いわけですね。各店の詳細は、リンク先をご覧ください。なお、掲載の価格等は取材時のものです。
目次
パリ仕込みの本格フランスパン
「ル・トン・デュ・パン(le temps du pain)」
スーパー「ヒダカヤ西脇店」の中にあるベーカリーショップ。“スーパーのパン屋さんでしょ”との先入観はダメ。フランスのル・リュード市出身のマルティノー・ジャン・リュックさんが焼く、フランス本場の味がここで手に入るのです。
マルティノーさんが焼くパンはパリ仕込みの本格フランスパンがメインですが、ハード系は食べやすい一口サイズにしたり、日本人の口に合うようフルーツをサンドしたりと、随所に彼の心配りが感じられます。サクサクに焼き上げたクロワッサンにフルーツ…これはもうご馳走です!
あの「ハリマヤ」が移転・進化
「寧暮(ねいぼ)」
和歌山市塩屋で営業していた人気店「ハリマヤ」が、店名も新しくなって2024年6月に和歌浦へ移転オープン。薪窯でパンを焼き、薪火のぬくもりが感じられるパンを創っています。
営業は土曜12:00以降のみ、木曜は限定セットを予約販売。この希少価値がさらに、絶対食べたい!と駆り立てます。パンの仕上がり、パンの味、店名通り、すべてに「丁寧」さが伝わってきます。
名物! あんぱんとクリームパン
「ABEND(アーベン)」
来年で創業40年の老舗で、名物の「あんぱん」「クリームパン」など約50種類のラインナップを誇ります。
ずっしりと中身の詰まった、あんぱんとクリームパン。1回の来店で10個、20個と買うお客さんも多い、自慢のロングセラー商品です。
ロカルわかやまの こちら で詳しく紹介しています
フランス出身職人が創るパン
「セラヴィ(C’est La Vie)」
店主のバルト・フィリップ・ジャン・ルネさんは、フランス全土で修業し、“コンパニョン”(=一流の職人)の称号を持つパン職人。縁あって約30年前に来日、その技を日本の職人に伝授する仕事に就きました。その際に出会った佳子さんと結婚、まず和歌山市内でお店をオープンした後、紀の川市粉河のこちらへ移転しました。
ハード系やデニッシュパンが主流ですが、菓子パンや食パンも店頭に並びます。佳子さんが話すには「他店とは少し味わいが違うような気がします。フランス人の感性で作るからかしら?」とのこと。ぜひその違いを味わってください。
ロカルわかやまの こちら で詳しく紹介しています
自家培養発酵種パンが絶品!
「STONES BAKERY(ストーンズベーカリー)」
自然豊かなこの土地を気に入って、大阪から移住してきたオーナー。倉庫付きの古民家を改築し、2023年11月4日から営業しています。
外皮を削った国産小麦に湯種を加えたパンは、ねっとりに近い生地で口溶けが良く、酵母の甘み・酸味と併せて小麦そのものの甘みや旨みを存分に味わうことができます。
土曜日には“カフェ的営業”もあり、週末の訪れるのはいかがでしょうか?
さてさて、パン好きのあなた、ぜひ全店制覇してくださいね。あと、冒頭のランキングについて補足を…
「パン消費量都道府県別ランキング」は、2021年総務省統計局「家計調査」を参照、調査都市は県庁所在地になっています。以下、2人以上の世帯のおける年間購入数量のベストテン(カッコ内は年間購入金額)。
1位 滋賀県(大津市) 55,705g(35,331円)
2位 岡山県(岡山市) 53,691g(35,040円)
3位 京都府(京都市) 53,459g(40,429円)
4位 兵庫県(神戸市) 53,226g(37,411円)
5位 奈良県(奈良市) 51,978g(33,995円)
6位 和歌山県(和歌山市) 50,542g(31,136円)
7位 神奈川県(横浜市) 48,838g(35,200円)
8位 長崎県(長崎市) 48,615g(32,653円)
9位 富山県(富山市) 48,288g(32,557円)
10位 大阪府(大阪市) 47,802g(35,553円)
関西強し! 京都がパン王国というのは有名ですが、トップは滋賀県なんですね。ご当地パン「サラダパン」が貢献しているのかな? でも和歌山人としては、京都や兵庫に負けるよりも、なんかちょっと悔しい(笑)
あと、京都府、兵庫県、大阪府の年間購入金額が、購入数量のグラム数と比例していなくて、和歌山県よりお金を使っていることを、ツッコんでおきましょう。
というか、購入金額だけを見ると、和歌山県はこの中では一番下なんですね。コスパ良くパンを楽しんでいる!ということにしておきましょう。
株式会社 和歌山リビング新聞社 編集部